2010年2月9日火曜日

リーマン2.0

「リーマン2.0」、清話会さんのブログに掲載いただく。

鉱山のカナリア

ギリシアの新聞、KATHIMERINIの論説「鉱山のカナリア」。

ギリシア経済はEUのそれの3パーセント未満を占める。ギリシアが痕跡もなく沈没するつもりであってさえ、いったい何が起こる。欧州経済はほとんど違いに気付かないだろう。

「カリフォルニアの状況はギリシアよりはるかに重要である」と彼は述べる。ギリシアは欧州のGDPの約2%を構成している。カリフォルニアは、債務返済にもがいているが、米国経済の10%以上である。「カリフォルニアに関してはまだ誰も語っていない」とも。

たしかに、この言い分にも一理あるが、しかしなぜカリフォルニアが騒がれないのか。

ドルとユーロの違いとしかいいようがないかもしれない。

また欧州は米国ほどに均質的に統合された合衆国に至っていないということを反映しているのかもしれない。

2010年2月4日木曜日

自国通貨建て債務のぜいたく

The Economist の記事、The new gold standardの下記指摘はユーロの危機のキホンを教えてくれる。

「しかし、英国や日本、米国には、自国の通貨で債務をを発行するぜいたくさがある。彼らは通貨の価値を切り下げることができる。・・・欧州諸国は債務がユーロ建てである。債務を返済するのにより多くのユーロを印刷することはできない。ユーロ圏を出て行くことなしに、債務から抜け出るのに通貨価値を切り下げられない。だから彼らは事実上、金本位を再び創り出しているのだ。」

まことに、欧州の夢、EUの通貨統合が、ユーロに根本的な弱点を与えているということか。

クラッシュの準備はできているか

Caing.comの

現金は注ぎ込まれた;クラッシュの準備はできているか

を読む。

「中国に国内外のマネーが生産的資産ではなく、不動産にどんどん流れ込んでいる。インフレリスクは上昇し、新たな危機が醸成される。」
中国のバブルがいったいどうなるのか。

どうやら、人々は意外にはやく次の経済危機を懸念しなくてはならなくなりそうだ。

「もちろん2012年はもう一つの危機の年を準備する。政府と中央銀行はこの前の危機をうまく扱えなかった。彼らはインセンティブの調整不良と無謀な投機に苦しめられたグローバルな金融システムを改革しなかった。政府と中央銀行が放出したあらゆるマネーが世界的なインフレに変わる。そうして、投機家を救うことになり、もう一つの危機の基礎を作る。」

2010年1月30日土曜日

債務のワナ

When things get out of control: The debt trap | The Economist

ギリシャの10年物の国債利回りが7%となることで、同国はひどい債務の罠にはまっている。これは国債利回りが・・・成長率以上に高いときに発生する。これが起こるときはGDPに対する債務比率は無慈悲に上昇する。

この罠から抜け出すことができるのは、いっそう急速に成長するか、債券利回りをカットするかである。政府支出とGDPの伸びのリンクに関する私の前の投稿はここから始めた。欧州中銀の研究が示すように、支出削減が成長率を抑えるところまで上昇する場合、赤字は管理されなければならない。赤字を削減することは、債券市場を安心させ、利回りをカットする十分な利益がある。・・・

増税は助けにならない。ローマーの論文が示していることは、引き継いできた財政赤字を減少させようと設計された課税の変更が、成長に悪影響を与えることを示している。増税はGDPの1%につき、おおよそGDPの2〜3%をカットする。・・・

我が国も将来のためにかみしめておくべき基本的な事情かな。いつか国内の貯蓄で財政赤字にファイナンスできなくなる日もくるのだから。

2010年1月29日金曜日

危機からの教訓

Lessons from the crisis | The Economist

「マクロレベルでの急速な信用の成長が常に危機に先行する。ミクロレベルでは、・・・「十分に信用を膨らませたどのような優良投資も崩壊に至りうる」とパターソンはエド・ソープを引き合いに出す。・・・そして、信用の成長がマクロレベルで速すぎると、もちろん、投資家は市場にマネーを積み上げるだろうし、利回りを切り下げ、裁定の機会を整え、そうして、個別企業がいっそうのレバレッジを活用するよう奨励する。」
教訓というのはいつも同じにみえる。しかし同じ教訓が幾度も必要なのは経済を人が作る故か。

2010年1月19日火曜日

不況の終わりを知るとき