2008年11月15日土曜日

基軸通貨

基軸通貨の強み、当たり前だが。

いま開催しているG20でサルコジは、ドル基軸通貨の体制への挑戦を口にしている。しかし、米国がゆずることなどないだろう。

欧州がこれまでの、国際金融や通貨体制に不満を募らせるのは、金融市場救済策でいくらツケを回されたかをみればわかる。

シュピーゲル国際版には、明瞭な図が掲げられている。

http://www.spiegel.de/international/business/0,1518,589952,00.html

しかしここで改めて基軸通貨国の当たり前ではあるが、その特権を確認せざるをえない。

米国でも金融市場の救済には多額の資金を投じようとしている。

しかし、こどもならギモンに思う。

こども:そのお金、誰から借り入れるの?

パパ:新聞では納税者が負担するって言っているから国民から借りるんだろうね。

こども:納税者?誰のこと?

パパ:パパも将来のお前もそうかな。

こども:でもお金はないよってパパ、言ってるじゃない。貯めたお金はわずかで、そのお金もいま住んでいる家の玄関の部分くらいかな(住宅の一部の持ち分だけ)って、この間言ってたじゃない。

パパ:・・・・

こども:それに、家の値段はどんどん下がっているし、玄関の部分の値段も下がっているんでしょ。うちに余ったお金はないんじゃない?

パパ:うち以外はミューチャルファンドとか401kとかで株や債券という財産をもっている人がいるよ。

こども:でも株が三分の一に下がっちゃったってとなりのおじさんがぼやいていたよ。売るに売れないって。

パパ:だからはやく解約したり、売ったりして現金にしておけばいいってパパは言ってたんだよ。

こども:でも、現金に換えようとして売るとますます株なんかの値段が下がって、みな大変になるってがっこーの先生が言ってたよ。

パパ:う~ん、米国の国民は救済資金を貸せないんだな~。外国人から借りるしかないか。

こども:外国人が貸してくれるの?そんなに信用してくれるの。

パパ:国が借りればいい。

こども:国が国から借りるの?そんなことできるの?

パパ:できるんだ。お金を印刷すればいいんだ。

こども:ふ~ん

パパ:でもどれくらい印刷するか、それが問題だ。

こども:救済っていうことはお金がたりなくなって支払いができない会社を助けることでしょ?だったら、その払えない分を印刷すれば。

パパ:ここでお前に説明しておかなくちゃならないことがある。(咳払い)

世の中には人から借りてるお金と実際に経済のなかにあるおカネの二種類があるんだ。

お前のポケットのなかにあるお金は実際に経済のなかにあるお金。じつはその何十倍ものお金が借金したお金であるんだよ。

借りているお金だから返す約束の日がきたら返さなきゃならない。返したらそのお金はなくなる。でも、借り換えて同じ額のお金をもつことができる。

経済が大きくなっていて、お互いに信用があるときは、お金の貸し借りは増えてお金の量も増える。

でもね、経済はいつも調子がよいわけじゃあない。縮小していくときもある。そうすると借金の返済が滞ってしまう。

こうした貸し借りのプロセスにケチがつき始めると止めるのは難しい。

こども:それが、信用収縮?となりのおじさんが言ってたよ。

パパ:そうさ。借金が返せない人がたくさん出てくるし、貸すほうも危なくて貸せない。それは鎖のようにつながって世の中に伝染していくんだ。

こども:景気が悪くなるいっぽうだね。

パパ:でも悪い話ばかりじゃないんだ。

こども:え?

パパ:こうした借金は米国人自身のお金、ドルで値段が決まっている。

米国人や米国の国そのものが、借金で首が回らなくなっても、いい手があるんだ。以前、ロシアという国は90年代に国家が破産する危機に陥った。でも米国はそういうことはないんだ。借金がドルで建っているからだよ。

米国はいくらでもドルを印刷できるんだ。

こども:でもそれをするとインフレになるってせんせーが言ってたよ。

パパ:それがいいんだ。

ドルを印刷して、印刷して、どんどん借金を返す。ドルの量が増えれば他のものの量は決まっているから、ドルの値打ちが下がる。インフレだよ。ドルは安くなる。最後は全然値打ちがなくなるかもしれない。

米国にたくさんのお金をドル建てで貸してくれていた外国や外国のお金持ちは破産するだろうね。だってドルは値打ちが落ちているし、そんなドルを支払ってもらったり借りたりする人を見つけることができなくなるからさ。

借金まみれの米国が破産するんじゃないんだ、貸し手のほうが破産するってことだよ。

これ米国だからできるんだよ。

こども:米国って、とってもずるいね!

パパ:パパやお前も米国人でよかったじゃないか。

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