2008年12月2日火曜日

ゴキブリの教訓

金融危機のなかで、金融システムや金融市場をどうすべきなのかの議論が止むことはない。どうしたらよいのかという議論と答えを出す努力をしなければならないとは思うが、同時に金融技術の革新・高度化が人間が作り出したものでありながら、その手に余ることになっているのではないかとも思う。

下記のサイトで、「ゴキブリの教訓」の話を読んで、その感を強くした。

http://www.multinationalmonitor.org/mm2008/072008/bookstaber.html

Fighting Demons: Addressing the Perils of Financial Innovation
Market Complexity as a Source of Crisis
Tight Coupling and Market Shocks
Do Regulators Have the Tools They Need?
What Changes Should Be Contemplated?
Lessons of the Cockroach

この末尾にこうある。

・・・引用・・・

汚らしいゴキブリはシステミック・リスクを回避するためにどのように市場を構造化し規制するかについて、ほんの些細なことを私たちに教えている。ゴキブリは何億年にもわたって存在しているが、ジャングルが砂漠に屈して都市に変えられても生き残っている。単純で、粗雑な防衛機構で生き残ってきた。ゴキブリは見るとか聞くとか、匂いを感ずるとかでは逃げていかない。その足を打とうとするわずかな風の気配でも、その反対方向に動くだけなのである。それはどのような特定の環境でも、”もっともうまく設計された昆虫”賞を受賞しはしない。しかし生き残るのに申し分ないと思える。別の昆虫は食料を集めたり、特定の環境に合ったカムフラージュで微調整されてきたかもしれないが、避けがたい変化に直面して生き残ることができなかった。
私たちはシステミック・リスクをどう考えるかというとき、ゴキブリを覚えておく必要がある。私たちは私たちが見ている今日の世界においてどのような有利な点をも見つけ出そうとして市場を設計し、良好に調整する努力を考え直してみなければならない。私たちが参加さえしえない出来事の避けがたい進行に直面するとき、より単純な金融手段、より低度のレバリッジがいっそう強健で生き残りうる市場を作り出していくであろう。

・・・引用終わり・・・

レバレッジを効かせて、あまりに信用をふくらませ過ぎた反省は確かにあるだろう。ゴキブリの教訓は考えさせられる。

0 件のコメント: