2008年12月5日金曜日

中小企業支援

友人に幾人かの中小零細企業の経営者がいる。

このところの金融・経済危機で運転資金の手当てが付かず、苦しむ様子は見ておられず、だからといってなにかをなしうるわけでもなく、なるたけ迷惑にならぬよう、連絡もせずに静かにしながら心配しているほかなかった。そうしてもう12月となった。資金繰りはついたのだろうか、気にかかる気持ちはいや増すけれど、と。そういう状況のなかで、ゲゼルについて詳しい、ウィレム・ブイターがFTにもっているブログの記事をみた。

http://blogs.ft.com/maverecon/2008/12/when-good-politics-makes-for-bad-economics/

各国でさまざまな救済策を実施しようとしているが、このブログは英国のそれを取り上げたもの。住宅ローン負担軽減策についての議論は省略するけれど、中小企業救済で、真に、目先、とりうる手法につき述べているところが目に付いた。

要約するとこんな感じである。

中小企業や一般に非金融企業部門への外部からの融資を回復するには、いくつかの手法が実行されうる。

○ 非金融企業部門への銀行融資を政府が保証する。必要とされる金額が借り手や銀行への補助金の大きさを決めるだろう

○ バンク・オブ・イングランド(日本なら日銀)は直接企業の債務証書を買い上げる(連銀がコマーシャルペーパーについてしているやり方)

 あるいは、バンク・オブ・イングランドは商業銀行と競合して直接、非金融ビジネス部門に貸付を実行する

○ 政府が100%保有する銀行や株式の多くを保有する銀行、さらには株式を保有する銀行に非金融ビジネス部門や中小企業に貸付を命ずる

○ 株式の保有具合にかかわらず、全銀行に中小企業や非金融ビジネス部門への貸付を増やすよう命ずる

○ 中心街にあるすべての銀行を国有化して中小企業などへの貸出を命ずる

一口に救済というが、これまで大もうけしてきて、損失がでたら国民経済を人質にとるかのように、各種救済策を求める金融業者は救済すべきにあらずと思うが、その強欲のツケを回されて苦しむ実体経済を、いま、ただいまどうするか、ちょっと参考になる話ではあった。

なにしろ、企業活動にとって、costs come before revenues なのだから、労賃や原材料費等の支払いが入金の先にくるわけで、つなぎ資金はどうしても必要。資金需要に応えてほしいわけだが、危機のときほど金融業者はリスクをとらず、貸し渋り、場合によれば貸しはがしとなる・・・

2 件のコメント:

さんのコメント...

国際戦略のFです。

森野さん、MLをいつも見ています。
Buiterの論がいいので、転載させていただきました。軽度の流動性の罠と中小企業支援
の2本です。

何か問題があれば、削除します。

a1m さんのコメント...

はい、どうもありがとうございます。

転載歓迎です。