ルービンは自身のシティでの誤りに触れずに、金融システムを非難しているが、下記について彼は有罪だとしているサイトを見た。
○ グラス・スティーガル法の撤廃
○ デリバティブズを規制から外した
○ 2004年にシティがいっそうのレバレッジをとるよう督励
○ 2001年のリセッション中、そしてその後の超低金利
http://www.ritholtz.com/blog/2008/11/rubin-nobody-was-prepared-for-crisis-of-08/
こういう誤りを反省して欲しいが、このサイトで、こんないい言葉を見つけた。
An economist is an expert who will know tomorrow why the things he predicted yesterday didn't happen today. —Laurence J. Peter (1919 - 1988)
経済学者というのは彼が昨日予測した事が今日起こらなかった理由を明日知る専門家である。ローレンス・J・ピーター
まったくその通りだ(笑)
2008年11月30日日曜日
2008年11月23日日曜日
呪いか天恵か
http://www.prospect.org/cs/articles?article=republic_of_the_central_banker
で、The American Prospectの記事、「中央銀行家の共和国」を読む。
「私たちの市場経済には中央計画の島がある。大統領も議会もその議長の権力に挑戦しはしない。」
長文だが読むに値するものだった。
末尾に、
「キケロは彼の政治上の同盟者カトーがほんとうは彼らがSewer of Romulusに住んでいるのにプラトンの共和国に住んでいると考えていたことが問題だと言った。私たちが中央銀行家の共和国に住んでいるのは、呪いかそれとも天恵か、いずれかである。」
とある。
ここで Sewer of Romulus の Romulus とはスーパーパワーを指す。つまり超大国のことだ。またSewerとは都市諸国家を意味するらしい。
そこで、つまりは、実際はスーパーパワーのなかの具体的な諸州に住んでいるのに、プラトンの共和国のような哲人王のいる国家に住んでいると考えているカトーがいるということではないかと受け取った。
もちろんバーナンキを念頭において。
まことにローマ帝国の共和制が失墜していく歴史に詳しくなくとも、この文章の末尾は意味深だった。
米国民にとって、連銀は呪いなのか天恵なのか?
で、The American Prospectの記事、「中央銀行家の共和国」を読む。
「私たちの市場経済には中央計画の島がある。大統領も議会もその議長の権力に挑戦しはしない。」
長文だが読むに値するものだった。
末尾に、
「キケロは彼の政治上の同盟者カトーがほんとうは彼らがSewer of Romulusに住んでいるのにプラトンの共和国に住んでいると考えていたことが問題だと言った。私たちが中央銀行家の共和国に住んでいるのは、呪いかそれとも天恵か、いずれかである。」
とある。
ここで Sewer of Romulus の Romulus とはスーパーパワーを指す。つまり超大国のことだ。またSewerとは都市諸国家を意味するらしい。
そこで、つまりは、実際はスーパーパワーのなかの具体的な諸州に住んでいるのに、プラトンの共和国のような哲人王のいる国家に住んでいると考えているカトーがいるということではないかと受け取った。
もちろんバーナンキを念頭において。
まことにローマ帝国の共和制が失墜していく歴史に詳しくなくとも、この文章の末尾は意味深だった。
米国民にとって、連銀は呪いなのか天恵なのか?
2008年11月16日日曜日
ミンスキー、死す
ニューヨークタイムズの記事で、
http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=990CEEDB1F30F935A15753C1A960958260
ミンスキーの死を知った。学生時代に読まされたときは、その意義を理解できなかった。
「・・・ケインズは金融市場の不安定性について書いたが、ミンスキーは初めてこの不安定性がどのように拡大し、経済と相互に作用し合うかを説明した。・・・」
1974年に、ミンスキーは書いている。「我々の経済の基本的な特性は金融システムが頑丈さと脆弱性の間で揺れ、この揺れが景気循環を生み出すプロセスの不可欠の部分であるということである・」
The New Yorker にも記事があった。
http://www.newyorker.com/talk/comment/2008/02/04/080204taco_talk_cassidy
The Minsky Moment
こんな出だしだ・・・・
「25年前、ほとんどの経済学者が金融の自由化と革新をもてはやしていたとき、ハイマン・P・ミンスキーという一匹狼がウォールストリートにかなり否定的な見解を抱いていた。事実、彼は、銀行家やトレーダー、その他の金融家が定期的に経済全体に火を付けて、放火犯の役割を果たしたことを指摘した。ウォールストリートは破壊的な景気ー不景気の循環を発生させ、ビジネスや個人に大きすぎるリスクを取らせたと彼は信じていた。こうしたパターンを打ち破る唯一の方法は政府が中に入って、貨幣人間たちを規制することでした。・・・」
金融・経済危機のこんなご時世だ。ちゃんと読んでおけばよかったと思う。
これから読むか・・・
http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=990CEEDB1F30F935A15753C1A960958260
ミンスキーの死を知った。学生時代に読まされたときは、その意義を理解できなかった。
「・・・ケインズは金融市場の不安定性について書いたが、ミンスキーは初めてこの不安定性がどのように拡大し、経済と相互に作用し合うかを説明した。・・・」
1974年に、ミンスキーは書いている。「我々の経済の基本的な特性は金融システムが頑丈さと脆弱性の間で揺れ、この揺れが景気循環を生み出すプロセスの不可欠の部分であるということである・」
The New Yorker にも記事があった。
http://www.newyorker.com/talk/comment/2008/02/04/080204taco_talk_cassidy
The Minsky Moment
こんな出だしだ・・・・
「25年前、ほとんどの経済学者が金融の自由化と革新をもてはやしていたとき、ハイマン・P・ミンスキーという一匹狼がウォールストリートにかなり否定的な見解を抱いていた。事実、彼は、銀行家やトレーダー、その他の金融家が定期的に経済全体に火を付けて、放火犯の役割を果たしたことを指摘した。ウォールストリートは破壊的な景気ー不景気の循環を発生させ、ビジネスや個人に大きすぎるリスクを取らせたと彼は信じていた。こうしたパターンを打ち破る唯一の方法は政府が中に入って、貨幣人間たちを規制することでした。・・・」
金融・経済危機のこんなご時世だ。ちゃんと読んでおけばよかったと思う。
これから読むか・・・
2008年11月15日土曜日
債務担保証券商法の次はなに?
清話会さんのブログに掲載していただいたのだけれど
http://ameblo.jp/seiwakaisenken/page-3.html#main
こちらにもコピペしておこうかな、と。
・・・
経済の出来事を、うまくできた寓話がよく理解させてくれるということがある。
ドイツのfreiwirteという経済関係のメーリングリストを購読しているが、そこで、サブプラ危機から始まる金融危機に関して、ミヒャエル・ムジール氏の、08年10月24日付け「チャックと駄馬、あるいは米国金融システムの機能の仕方」という一文が目についた。
お話はおおよそこうである。
・・・
青年チャックは独立して農場を持つほど豊かになりたいと望んだ。
初めに彼は馬を農民から購入する。
農民に代金全部、100ドルを支払い、彼と翌日、馬を引き渡す約束を交わす。
次の日、農民が訪れ、チャックにこう告げた。
「悪い知らせです。申し訳ありません。昨晩、動物は倒れて死にました。」
チャックは答える。
「いいですよ。ただ私のお金を返してください。逃げないでください。」
農民は彼にこう打ち明ける。
「そのお金は昨晩、肥料を購入するのに使ってしまいました。」
チャックは少し考え、
「う~ん、じゃあ、」と口を開き、では、私は「死んだ動物をもらう」。
農民は尋ねる。
「何のために?」
「それでくじをしたい」とチャックはいう。
農民は驚く。
しかしチャックは答える。
「問題ない。それがすでに死んでいても、誰にも言わない。」
数ヶ月後、すてきなスーツとかっこよい靴でチャックと農民は都会の道を走る。
農民はいう。
「チャック、馬の死体の富くじでどれくらい儲かった?」
「こうさ」チャックは彼に説明する。
「2ドルで500枚のくじを売った。最初から1000ドルが利益だ。」
農民は「で、だれも不平をいわなかったかい?くじで勝った人は。」と聞く。
チャックは「単に2ドルを戻しただけさ。」と。
いま、チャックはゴールドマン・サックスで仕組み金融商品を販売している。
・・・
ここで馬はサブプラ債権である。
債務担保証券の構成要素である住宅ローンなどの貸出債権は、個人の平均信用度を上回る、オルトAとプライム、それにこれを下回るクレジット・スコアのサブプライム向けに分かれる。
プライムを○、オルトAを△、サブプラを×とすると、○△×を集めてきて債務担保証券を仕組んだ。
ここで×ははなから、死んだ馬であることがわかっていて貸し出したわけ。
しかし、要は、「問題ない。それがすでに死んでいても、誰にもいわない」ということであった。
つまり、死んだ馬も普通の馬も駿馬もみな切り刻んでごちゃごちゃにして一つの「馬」を作り上げる。これを格付け会社が、AAA, AA, A, BBB, BB, B, 格付外にランキングを作成してくれる。
客はこの馬がよい成績を出してくれるだろうと、その馬に賭ける。そうしていま、その馬は値が付かないほど下落している。こうした証券をたとえば、破綻してしまったリーマンから購入した人々は、額面1ドルにつき、いまはわずか15セントの値しかつかない紙くずを握ることになっているそうだ。
上記文中に「都会の道を走る」とあるが、まさに走ると表現できるほど、この詐欺商売のスピードははやかった。
そのスピードの元が金融工学であった。
80年代の半ばころ、ソロモン・ブラザースが証券化の技術を開発した。それに首を傾げてきたが、20年にも満たぬうちに、世界を席巻した。
投資会社(証券会社)はマネーマーケットからカネを借り、それを融資し、そう、「農場を持つほど豊かになりたいと望んだ」というぐあいに、融資しまくった。
死んだ馬でもよかったのだ。
そして証券化して販売した。
その販売代金をまた貸し付け、・・・以下同様。
最初にスタートするときに借り入れた資金のほかは、資本など不要なわけである。こうした手口はさまざまな類似の手口を生み出した。しかし、死んだ馬が稼いでくれると人に信じ込ませる本質にかわりはない。
米国人はクレジット・カードを使う。いま、その信用残高は2兆6000億ドル。これも資産担保証券の元になっている。
米国流生活様式は世界に輸出されてきた。しかし死んだ馬の成績に期待させ、リスクを引き受けさせるビジネス文化は死んだ。ほんとうに死んだのである。借金文化も死滅していく必要がある。
チャックを走らせてはならない、いや失速しているか。米国では債務担保証券の発行は急減しているそうだから。
しかしこの数十年、こうした金融<詐欺>産業で儲けてきて、それが立ちゆかなくなっている状況は米国にとって深刻だろう。仕組み金融商品で世界中の欲に目のくらんだ人々をだましてきはしたが、次なる米国の産業はなにか、製造業の大切さが日本人ほどわかっているのか、たとえそうではあっても、とてもそこには戻れないだろう。
債務担保証券というインチキを商えなくなって、こんどはどんな「産業」を起こすつもりなのか。
そこでどうするか、いま大統領がどちらになるか世界の注目ではあるが、こうした金融上の詐欺の尻ぬぐいをしなければならないだろう。もしかしたら、極端なドル安にするあらゆる手を使うかもしれない。
http://ameblo.jp/seiwakaisenken/page-3.html#main
こちらにもコピペしておこうかな、と。
・・・
経済の出来事を、うまくできた寓話がよく理解させてくれるということがある。
ドイツのfreiwirteという経済関係のメーリングリストを購読しているが、そこで、サブプラ危機から始まる金融危機に関して、ミヒャエル・ムジール氏の、08年10月24日付け「チャックと駄馬、あるいは米国金融システムの機能の仕方」という一文が目についた。
お話はおおよそこうである。
・・・
青年チャックは独立して農場を持つほど豊かになりたいと望んだ。
初めに彼は馬を農民から購入する。
農民に代金全部、100ドルを支払い、彼と翌日、馬を引き渡す約束を交わす。
次の日、農民が訪れ、チャックにこう告げた。
「悪い知らせです。申し訳ありません。昨晩、動物は倒れて死にました。」
チャックは答える。
「いいですよ。ただ私のお金を返してください。逃げないでください。」
農民は彼にこう打ち明ける。
「そのお金は昨晩、肥料を購入するのに使ってしまいました。」
チャックは少し考え、
「う~ん、じゃあ、」と口を開き、では、私は「死んだ動物をもらう」。
農民は尋ねる。
「何のために?」
「それでくじをしたい」とチャックはいう。
農民は驚く。
しかしチャックは答える。
「問題ない。それがすでに死んでいても、誰にも言わない。」
数ヶ月後、すてきなスーツとかっこよい靴でチャックと農民は都会の道を走る。
農民はいう。
「チャック、馬の死体の富くじでどれくらい儲かった?」
「こうさ」チャックは彼に説明する。
「2ドルで500枚のくじを売った。最初から1000ドルが利益だ。」
農民は「で、だれも不平をいわなかったかい?くじで勝った人は。」と聞く。
チャックは「単に2ドルを戻しただけさ。」と。
いま、チャックはゴールドマン・サックスで仕組み金融商品を販売している。
・・・
ここで馬はサブプラ債権である。
債務担保証券の構成要素である住宅ローンなどの貸出債権は、個人の平均信用度を上回る、オルトAとプライム、それにこれを下回るクレジット・スコアのサブプライム向けに分かれる。
プライムを○、オルトAを△、サブプラを×とすると、○△×を集めてきて債務担保証券を仕組んだ。
ここで×ははなから、死んだ馬であることがわかっていて貸し出したわけ。
しかし、要は、「問題ない。それがすでに死んでいても、誰にもいわない」ということであった。
つまり、死んだ馬も普通の馬も駿馬もみな切り刻んでごちゃごちゃにして一つの「馬」を作り上げる。これを格付け会社が、AAA, AA, A, BBB, BB, B, 格付外にランキングを作成してくれる。
客はこの馬がよい成績を出してくれるだろうと、その馬に賭ける。そうしていま、その馬は値が付かないほど下落している。こうした証券をたとえば、破綻してしまったリーマンから購入した人々は、額面1ドルにつき、いまはわずか15セントの値しかつかない紙くずを握ることになっているそうだ。
上記文中に「都会の道を走る」とあるが、まさに走ると表現できるほど、この詐欺商売のスピードははやかった。
そのスピードの元が金融工学であった。
80年代の半ばころ、ソロモン・ブラザースが証券化の技術を開発した。それに首を傾げてきたが、20年にも満たぬうちに、世界を席巻した。
投資会社(証券会社)はマネーマーケットからカネを借り、それを融資し、そう、「農場を持つほど豊かになりたいと望んだ」というぐあいに、融資しまくった。
死んだ馬でもよかったのだ。
そして証券化して販売した。
その販売代金をまた貸し付け、・・・以下同様。
最初にスタートするときに借り入れた資金のほかは、資本など不要なわけである。こうした手口はさまざまな類似の手口を生み出した。しかし、死んだ馬が稼いでくれると人に信じ込ませる本質にかわりはない。
米国人はクレジット・カードを使う。いま、その信用残高は2兆6000億ドル。これも資産担保証券の元になっている。
米国流生活様式は世界に輸出されてきた。しかし死んだ馬の成績に期待させ、リスクを引き受けさせるビジネス文化は死んだ。ほんとうに死んだのである。借金文化も死滅していく必要がある。
チャックを走らせてはならない、いや失速しているか。米国では債務担保証券の発行は急減しているそうだから。
しかしこの数十年、こうした金融<詐欺>産業で儲けてきて、それが立ちゆかなくなっている状況は米国にとって深刻だろう。仕組み金融商品で世界中の欲に目のくらんだ人々をだましてきはしたが、次なる米国の産業はなにか、製造業の大切さが日本人ほどわかっているのか、たとえそうではあっても、とてもそこには戻れないだろう。
債務担保証券というインチキを商えなくなって、こんどはどんな「産業」を起こすつもりなのか。
そこでどうするか、いま大統領がどちらになるか世界の注目ではあるが、こうした金融上の詐欺の尻ぬぐいをしなければならないだろう。もしかしたら、極端なドル安にするあらゆる手を使うかもしれない。
基軸通貨
基軸通貨の強み、当たり前だが。
いま開催しているG20でサルコジは、ドル基軸通貨の体制への挑戦を口にしている。しかし、米国がゆずることなどないだろう。
欧州がこれまでの、国際金融や通貨体制に不満を募らせるのは、金融市場救済策でいくらツケを回されたかをみればわかる。
シュピーゲル国際版には、明瞭な図が掲げられている。
http://www.spiegel.de/international/business/0,1518,589952,00.html
しかしここで改めて基軸通貨国の当たり前ではあるが、その特権を確認せざるをえない。
米国でも金融市場の救済には多額の資金を投じようとしている。
しかし、こどもならギモンに思う。
こども:そのお金、誰から借り入れるの?
パパ:新聞では納税者が負担するって言っているから国民から借りるんだろうね。
こども:納税者?誰のこと?
パパ:パパも将来のお前もそうかな。
こども:でもお金はないよってパパ、言ってるじゃない。貯めたお金はわずかで、そのお金もいま住んでいる家の玄関の部分くらいかな(住宅の一部の持ち分だけ)って、この間言ってたじゃない。
パパ:・・・・
こども:それに、家の値段はどんどん下がっているし、玄関の部分の値段も下がっているんでしょ。うちに余ったお金はないんじゃない?
パパ:うち以外はミューチャルファンドとか401kとかで株や債券という財産をもっている人がいるよ。
こども:でも株が三分の一に下がっちゃったってとなりのおじさんがぼやいていたよ。売るに売れないって。
パパ:だからはやく解約したり、売ったりして現金にしておけばいいってパパは言ってたんだよ。
こども:でも、現金に換えようとして売るとますます株なんかの値段が下がって、みな大変になるってがっこーの先生が言ってたよ。
パパ:う~ん、米国の国民は救済資金を貸せないんだな~。外国人から借りるしかないか。
こども:外国人が貸してくれるの?そんなに信用してくれるの。
パパ:国が借りればいい。
こども:国が国から借りるの?そんなことできるの?
パパ:できるんだ。お金を印刷すればいいんだ。
こども:ふ~ん
パパ:でもどれくらい印刷するか、それが問題だ。
こども:救済っていうことはお金がたりなくなって支払いができない会社を助けることでしょ?だったら、その払えない分を印刷すれば。
パパ:ここでお前に説明しておかなくちゃならないことがある。(咳払い)
世の中には人から借りてるお金と実際に経済のなかにあるおカネの二種類があるんだ。
お前のポケットのなかにあるお金は実際に経済のなかにあるお金。じつはその何十倍ものお金が借金したお金であるんだよ。
借りているお金だから返す約束の日がきたら返さなきゃならない。返したらそのお金はなくなる。でも、借り換えて同じ額のお金をもつことができる。
経済が大きくなっていて、お互いに信用があるときは、お金の貸し借りは増えてお金の量も増える。
でもね、経済はいつも調子がよいわけじゃあない。縮小していくときもある。そうすると借金の返済が滞ってしまう。
こうした貸し借りのプロセスにケチがつき始めると止めるのは難しい。
こども:それが、信用収縮?となりのおじさんが言ってたよ。
パパ:そうさ。借金が返せない人がたくさん出てくるし、貸すほうも危なくて貸せない。それは鎖のようにつながって世の中に伝染していくんだ。
こども:景気が悪くなるいっぽうだね。
パパ:でも悪い話ばかりじゃないんだ。
こども:え?
パパ:こうした借金は米国人自身のお金、ドルで値段が決まっている。
米国人や米国の国そのものが、借金で首が回らなくなっても、いい手があるんだ。以前、ロシアという国は90年代に国家が破産する危機に陥った。でも米国はそういうことはないんだ。借金がドルで建っているからだよ。
米国はいくらでもドルを印刷できるんだ。
こども:でもそれをするとインフレになるってせんせーが言ってたよ。
パパ:それがいいんだ。
ドルを印刷して、印刷して、どんどん借金を返す。ドルの量が増えれば他のものの量は決まっているから、ドルの値打ちが下がる。インフレだよ。ドルは安くなる。最後は全然値打ちがなくなるかもしれない。
米国にたくさんのお金をドル建てで貸してくれていた外国や外国のお金持ちは破産するだろうね。だってドルは値打ちが落ちているし、そんなドルを支払ってもらったり借りたりする人を見つけることができなくなるからさ。
借金まみれの米国が破産するんじゃないんだ、貸し手のほうが破産するってことだよ。
これ米国だからできるんだよ。
こども:米国って、とってもずるいね!
パパ:パパやお前も米国人でよかったじゃないか。
いま開催しているG20でサルコジは、ドル基軸通貨の体制への挑戦を口にしている。しかし、米国がゆずることなどないだろう。
欧州がこれまでの、国際金融や通貨体制に不満を募らせるのは、金融市場救済策でいくらツケを回されたかをみればわかる。
シュピーゲル国際版には、明瞭な図が掲げられている。
http://www.spiegel.de/international/business/0,1518,589952,00.html
しかしここで改めて基軸通貨国の当たり前ではあるが、その特権を確認せざるをえない。
米国でも金融市場の救済には多額の資金を投じようとしている。
しかし、こどもならギモンに思う。
こども:そのお金、誰から借り入れるの?
パパ:新聞では納税者が負担するって言っているから国民から借りるんだろうね。
こども:納税者?誰のこと?
パパ:パパも将来のお前もそうかな。
こども:でもお金はないよってパパ、言ってるじゃない。貯めたお金はわずかで、そのお金もいま住んでいる家の玄関の部分くらいかな(住宅の一部の持ち分だけ)って、この間言ってたじゃない。
パパ:・・・・
こども:それに、家の値段はどんどん下がっているし、玄関の部分の値段も下がっているんでしょ。うちに余ったお金はないんじゃない?
パパ:うち以外はミューチャルファンドとか401kとかで株や債券という財産をもっている人がいるよ。
こども:でも株が三分の一に下がっちゃったってとなりのおじさんがぼやいていたよ。売るに売れないって。
パパ:だからはやく解約したり、売ったりして現金にしておけばいいってパパは言ってたんだよ。
こども:でも、現金に換えようとして売るとますます株なんかの値段が下がって、みな大変になるってがっこーの先生が言ってたよ。
パパ:う~ん、米国の国民は救済資金を貸せないんだな~。外国人から借りるしかないか。
こども:外国人が貸してくれるの?そんなに信用してくれるの。
パパ:国が借りればいい。
こども:国が国から借りるの?そんなことできるの?
パパ:できるんだ。お金を印刷すればいいんだ。
こども:ふ~ん
パパ:でもどれくらい印刷するか、それが問題だ。
こども:救済っていうことはお金がたりなくなって支払いができない会社を助けることでしょ?だったら、その払えない分を印刷すれば。
パパ:ここでお前に説明しておかなくちゃならないことがある。(咳払い)
世の中には人から借りてるお金と実際に経済のなかにあるおカネの二種類があるんだ。
お前のポケットのなかにあるお金は実際に経済のなかにあるお金。じつはその何十倍ものお金が借金したお金であるんだよ。
借りているお金だから返す約束の日がきたら返さなきゃならない。返したらそのお金はなくなる。でも、借り換えて同じ額のお金をもつことができる。
経済が大きくなっていて、お互いに信用があるときは、お金の貸し借りは増えてお金の量も増える。
でもね、経済はいつも調子がよいわけじゃあない。縮小していくときもある。そうすると借金の返済が滞ってしまう。
こうした貸し借りのプロセスにケチがつき始めると止めるのは難しい。
こども:それが、信用収縮?となりのおじさんが言ってたよ。
パパ:そうさ。借金が返せない人がたくさん出てくるし、貸すほうも危なくて貸せない。それは鎖のようにつながって世の中に伝染していくんだ。
こども:景気が悪くなるいっぽうだね。
パパ:でも悪い話ばかりじゃないんだ。
こども:え?
パパ:こうした借金は米国人自身のお金、ドルで値段が決まっている。
米国人や米国の国そのものが、借金で首が回らなくなっても、いい手があるんだ。以前、ロシアという国は90年代に国家が破産する危機に陥った。でも米国はそういうことはないんだ。借金がドルで建っているからだよ。
米国はいくらでもドルを印刷できるんだ。
こども:でもそれをするとインフレになるってせんせーが言ってたよ。
パパ:それがいいんだ。
ドルを印刷して、印刷して、どんどん借金を返す。ドルの量が増えれば他のものの量は決まっているから、ドルの値打ちが下がる。インフレだよ。ドルは安くなる。最後は全然値打ちがなくなるかもしれない。
米国にたくさんのお金をドル建てで貸してくれていた外国や外国のお金持ちは破産するだろうね。だってドルは値打ちが落ちているし、そんなドルを支払ってもらったり借りたりする人を見つけることができなくなるからさ。
借金まみれの米国が破産するんじゃないんだ、貸し手のほうが破産するってことだよ。
これ米国だからできるんだよ。
こども:米国って、とってもずるいね!
パパ:パパやお前も米国人でよかったじゃないか。
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