2009年1月7日水曜日

ドル暴落

ウィレム・ブイターのブログはいつも楽しみにしているが、彼がドルのひどい下落を警告した議論は、話題になったようで、テレグラフが取り上げている。

昨年末以来、財務省証券は歴史的な低利回りで、それだけ売れに売れていることを示しており、財務省証券バブルと言いうる状況で、世界中のマネーの避難先の一つになっているわけだが、

「米国資産、とりわけ国債は安全な避難先であるという長らく保持された仮説は、ウィレム・ブイターによれば、世界最大の経済に対する投資家の忍耐を失うことでまもなくひっくり返されるだろう。

・・・ブイターはこうした魔法から解き放たれるのが進むので米国からの現金の大移動がもたらされるだろうと述べた。」

とテレグラフは書き起こし、

「遠からず(私の推測では2から5年の間に)米国政府資産を含む米ドル資産の世界的なダンピングがあるだろう。長年の習慣はなかなか改まらない。いまだ米ドルと米財務省証券は広く安全な避難先と見られている。しかし学習が行われる。」

とのブイターの発言を紹介している。

たしかに、現状ではドルは他の通貨に対してきわめて強く、ドル暴落の警告にそぐわないように感じられるかもしれないが、学習せざるをえない時期がそう遠くはないと私自身思う。

現在米国は猛烈な勢いで量的緩和をしている。つまりドル札を刷っているわけだ。この光景を目にして、先行きインフレの懸念は誰でももつだろう。ドルが溢れるという状況だからだ。

加えて、連銀はブイターの用語では質的緩和、すなわち、市中から問題債権を買い上げる政策もとっている。

これでまたカネが市中に出るが、他方で連銀の資産はリスク資産で膨張し続ける。

そうしたなか、財務省証券が買われる。いまでさえ、長期債でさえ利回りはわずかにプラスという程度だろう。将来インフレとなった後では、マイナスになることは目に見えている。米国の債券保有者に対してペナルティを課すかのような政策をとっているわけだ。債券の利回りが低いということは、経済刺激のために莫大な資金を必要とする連邦政府にとって好都合だ。いくらでも実質ゼロに近いコストで資金が手当てできるということだから。

連邦政府の赤字も増え続ける。

投資家が学習せざるをえないときはいつか?

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