2009年1月14日水曜日

潤下

年齢のせいもあるのか、医者にちょっと血圧が高めですから気をつけましょうといわれて、血圧計を購入。毎朝、計る習慣がついている。

しかし血圧っていうのは、計る時の状況次第で高かったり、低かったりする。

なるべく低い値が出るとうれしいので、深呼吸を繰り返したり、はかない努力をして計る。それで低めにでるとよしよし、しかし、このくらいだろうという事前の予想を裏切る高い数字がでると、ショックでよけい高くなりそう。

そんなことを毎朝繰り返しているが、同じ事は毎朝、収集する経済データにもあてはまりそうだ。

よい数字もある。どうやら信用市場が回復しているようだ。TEDスプレッドが低下したようだから、いくぶん凍り付いた信用も融け始めてきたのかと感じさせる。

これは信用力の高い3か月物の米国国債と3か月物ユーロドル(LIBOR)の金利差だから、それだけ銀行間取引金利が下がっていることを示している。

信用危機という氷もじんわりと融けはじめているのか。

まことに、『五行大義』では冬を示す「水」。それを信用にたとえれば、

・・・以下引用

水曰潤下、潤下者、水流濕就汙下也。

水(すい)に潤下(じゅんか)と曰(い)ふ。潤下(じゅんか)とは、水(すい)の濕(うるおう)に流(なが)れ汙(くぼめる)に就(つ)きて下(くだ)れるなり。

水に潤下と曰うとある。潤下とは水が湿った方に流れ、汙(くぼみ)に従って下ってゆくことである。

・・・引用終わり:中村璋八、古藤友子、『五行大義』全釈、上巻より。

ということであれば、信用もじんわり湿り、くぼみで水となり流れ始めてきたということか。いかにも新春を感じさせる。

TEDスプレッドは正常とされる0.5には届かないが、1を下回って0.99。ピークであった昨年10月の4.63からは急落してくれている。

しかし、よい数字ばかりではない。

ロバート・ルービンがさっさと逃げ出したシティグループのCDSスプレッドが跳ね上がっている。ルービンさんは抜け目のない方のようで、9年間で1億1500万ドルも稼いでいながら、まずくなるといなくなるようだ

まあ、こうした兆候も私の血圧のようなもので、なにかあればすぐ変わるものにちがいはないだろうが、それでも、日々の変化のなかに明るい春のくるのを期待したいものではある。

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