2009年2月10日火曜日

自由化

金融危機は、危機を深刻化させた大恐慌時の保護主義と貿易戦争を人々に思い出させる。そうすると誰しも危機から回復するために自由貿易が維持されるべきだとなる。ダボスでもそうだったし、今度のG20でもそう強調されるだろう。

そうして今年の作物の作柄が悪いのが予測される。食料については昨年のように輸出規制に動く食料生産国も出るだろう。それは自由貿易に逆行し経済危機を深刻化させるだけという批判の口実となるだろう。昨年、頓挫したWTOは経済危機からの回復という大義名分を得て推進されることになるだろう。

皮肉なことに、金融危機が世界の自由化を進め、経済の回復がいっそう暗い未来を各国国民経済に押しつけることになるとすれば、もしそれが芝居ならできすぎた芝居といいたくなる人も出てくるだろう。

これまでのこと、これから予想される事態で、誰がいちばん得をするのか、不始末をしでかしたものがいちばんの果実を得るということになりそうだ。ウォールストリートが金融危機の犯人なのにいつの間にか救済対象の被害者に変じているように。

得をするのはいったい誰?

かつて米ドルの地位をうかがうと囃されたユーロにその面影はない。存続するかどうかが問題だとさえいう向きもある。

グローバル化、自由化に根強く反対してきた動きは金融危機によって、自由化の恩恵を再確認するよう誰もが迫られている。時に恐慌になってもいいのかと非難されるかもしれない。

いま、来たメールで TerraViva europe も同じような懸念を抱いているのがわかった。

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