出先から戻り、FTのオピニオンのページを見ていたら、「不確実性が最良のシステムを混乱させる」という記事に出会う。
ちょうど昼間、話題にしていたテーマなので、興味深く読ませていただく。状況が大きくシフトダウンする可能性に気づかなくなっていた事実を考えさせてくれる。
とりわけ記事の下記の部分に目が行った。
ちょうど昼間、話題にしていたテーマなので、興味深く読ませていただく。状況が大きくシフトダウンする可能性に気づかなくなっていた事実を考えさせてくれる。
とりわけ記事の下記の部分に目が行った。
いま資本主義は第二の危機の真っ最中である。与えられた解説は、銀行家たちが、彼らが資本主義について知っていたことがなんであれ、彼らの仕事とボーナスを維持するために、もっともっと貸すためにもっともっと借り入れねばならないことを知っていたというものである。それは目標とした利潤を達成し、株価を持ちこたえるためであると。その意味合いは危機が花開いたのは、ボーナスを抑制する企業統治の失敗と銀行が住宅価格の値崩れで傷められる水準にまで銀行資本をレバレッジするのを制止する規制の失敗からだということであった。
しかし、なにゆえ大株主は危険な水準に達するまで過大なレバレッジを止めるために動かなかったのか。なぜ立法者たちは規制する介入を求めなかったのか。答えは彼らが、ナイト(注:経済学者フランク・ナイト)の不確実性が存在することへの感覚をもたなかったことだと私は信じている。したがって彼らは住宅価格における大崩壊の可能性への感覚をもっていなかったし、銀行で活用されたリスクマネジメントのモデルの基本的な応用不可能性への感覚を持っていなかった。「リスク」はある直近の過去の価格変動性(ボラティリティ)を意味することになる。あたかもある経路を巡って振動するかのような価格のボラティリティは考慮されるが経路それ自体の不確実性は考慮されない。すなわちシフトダウンするだろうリスクを。銀行の経営者たちもまた不確実性をほとんど理解しなかった。人によっては保険を契約したが保険業者の支払い能力の不確実性を見ることはなかった。

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