2009年4月24日金曜日

超悲観論健在

連休を明るい気持ちですごしたいのであれば、あまり悲観論は目にしないほうがよいかもしれない(^_^)

しかし、米国の超悲観論者、ルービニが、最近勢いを増している楽観論に異議を唱えているので、目を通してみた。

経済の憂鬱の終わり?あなたが望むほどはやくはない」である。まあIMFの予測も悲観的な調子であるし、囃されるほど明るくないのも事実か?

・・・エコノミストたちの間に現れてきているコンセンサスは来年の成長が2.5%に近いだろうというものだ。

投資家たちは回復の「若芽」やポジティブな「経済活動の二次的波及」(引き続く経済収縮が第一で、それはネガティブ、派生的だが、速度を落としていることは底が近いことを示唆している)を語っている。

結果として、株式市場は米国や世界中で持ち直し始めた。市場は経済や打撃を受けた企業や金融会社の利益にとってトンネルの先に明かりがあると信じているようにみえる。

私が信ずるところでは、こうした楽観論のコンセンサスは事実によって支持されていない。もちろん私は、米国の収縮率がこの二四半期でマイナス6%から速度を落とすだろうと予想するが、米国の成長率は今年後半に(強気のコンセンサス、プラス2%に比べて)(およそマイナス1.5〜マイナス2%と)まだマイナスであるだろう。

加えて、来年の成長は極めて弱く(2%以上というコンセンサスとは対照的に、0.5%から1%)、失業は不況のような雰囲気であるほどに高いであろう。

ユーロ圏や日本では、2009年と2010年の予測はさらに悪く、来年でさえ成長はゼロに近い。中国は今年後半に急速に回復するだろうが、成長は今年5%に達するにすぎず、2010年に7%で、この10年間の平均10%超を下回るであろう。

主要経済のこうした弱含んだ予測を考慮すると、銀行やその他金融機関の損失は増大し続けるであろう。私の最新の見積もりでは米国金融機関の融資や発行した証券の損失は3.6兆ドル、その他の世界のそれは1兆ドルである。

IMFは今年初め、銀行の損失評価を1兆ドルから2.2兆ドルへ上方修正したが、米国資産で3.1兆ドル、外国の資産で0.9兆ドルと新たな試算を発表するだろう。これは私のものに非常に近い。

この線でいくと、米国や外国の銀行は事実上、支払い能力はなく政府に買い取られなければならないだろう。信用収縮はゾンビ銀行を大量の、継続する損失にもかかわらず生きながらえさせるなら、はるかに長期間続くだろう。

実体経済と金融機関のこうした予測を考えるなら、米国や世界の株式市場の最近の活況は弱気相場の活況と解釈されなければならない。ふつうエコノミストは、後に続く景気後退がなく相場が急速に下落するとき、9回の景気後退のうち12回を予測したとジョークを言うものである。

しかし、この2年間、株式市場は、0回の経済回復のうち6回を、すなわち、結局は尻すぼみに終わり新安値に至った6回の弱気市場の活況を予測してきたのである。

最近の株式市場の「デッド・キャット・バウンス」はしばらくは続くかもしれないが、三つの要因が再び方向を変えさせることになるだろう。第一に、マクロ経済指標は予測されたより悪化するであろう・・・第二に、企業や金融機関の利益は迅速には回復しない・・・デフレ圧力は企業の価格決定力を制限し、利益幅は薄いであろう・・・第三に、金融ショックは予想より悪化するだろうからだ。

ある時点で、投資家は銀行の損失が大規模で、銀行によっては支払い能力がないことに気づくだろう。・・・

確かに、この数ヶ月、多くの諸国での積極的な政策措置(大量の、非通常的な金融緩和、財政刺激策、金融企業救済、個人の住宅ローン救済・・・)が恐慌のリスクを減少させた。・・・

それでもなお、世界の景気後退は(注:楽観論の)コンセンサスが示唆するよりも長く続くであろう。・・・

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