2009年4月28日火曜日

立法

インフレが見えない税金といったのはたしかケインズだったと記憶している。税金はふつういくら払っているかわかるし、納税には痛みがともなうから、できたら払いたくないのにという気持ちもわく。それが知らず知らずに負担しているとなると、税金を負担している気持ちも薄らぐ。

インフレというのは、煎じ詰めれば、おカネの値打ちが減ることだから、100円借金をしていた人が借りた時から返すときまでのあいだに、おカネの値打ちが減ってくれれば、そのぶん実質的にはトクする。借りるときタマゴ2個買えていた100円だけど、返すときはタマゴ一つ半しか買えない100円を返せばいいとすれば、タマゴ半個ぶんトクしているわけ。

ところで、おカネを出すのは中央銀行で、政府は借金の証文を金融機関などに買ってもらって税金だけでは足りないおカネを都合つけている。いまその借金が目が回るほど増えているのは誰でも承知。それを返すのは税金でだから、税金を上げようなんて話もでる。

しかしおカネがたくさん出回ったりしておカネの値打ちが減れば国は借金をしているぶんが実質的に減る。見えない税金といわれるわけだ。おカネの値打ちが減ったぶんは政府がトクをしているといえるから。

ミルトン・フリードマンという通貨主義者といわれる経済学者がいるけど、彼はこういっていた。

インフレは立法なき課税である。


つまり、税金を上げるとかいうとき国民の代表者が立法府で決めるわけだけど、インフレという税は国民の声や意思を聞かなくていいというわけ。

インフレも問題だけど、これもまた問題といってよいのかな・・・

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