2009年7月31日金曜日

経済のデフレ化

Mike WhitneyのThe Deflating Economyを読む。いわゆる債務デフレ論の文脈での議論だ。興味深かった。

一節にこうあった。全文は上記参照。

7870億ドルの財政刺激の効果が尽きてしまえば、経済はまた落ち込む。なぜなら米国の消費者は借りて消費をすることをもうしないだろうからだ。確実にこの危機で消費者行動は変化したとみてよい。

金 融機関は生産的な事業に資本を割り当てるよりはクレジットを拡大し、資産バブルを膨らませて収益をあげてきた。それで債務のGDP比は1980年代の 165%から2007年には350%と急騰したのである。こうしたビジネスモデルは失敗したのだ。投機的バブルは勤労者から投資家階級に富を移転させた。 金融経済かは全世界的危機を作り出し、消費需要を壊滅させシステムを不安定化させ経済を急降下させた。

この10年間、規制緩和と低金利に よって富の階級間移転が進んだ。賃金は停滞し、勤労者の貯蓄をマーケットに押し込み、借り入れを増大させた。ウォール街はデリバティブズや証券化という複 雑な債務証書をレバレッジの作用を使い数兆ドルにまで膨らませた。そうしてベアスターンズの破綻から危機が深刻かしはじめる。信用市場は凍り付き、株式市 場は大混乱に陥った。住宅価格は下落し、失業が増大、債務支払いのために家計は消費を抑える。貯蓄率は6.9%まで上昇したのである。ゼロパーセント金利 政策にもかかわらず貯蓄は増加している。家計債務の故である。

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