2009年8月13日木曜日

道徳的破産

「1929年の全般的崩壊に先立つ道徳的破産」という題が目にとまり、ルモンドの「危機の文学」と題した記事をみる。米国の文学者ジョン・ドス・パソスを取り上げたものだ。

「どの危機の後でも、探求は同じものだ。災難を駆り立てたものに驚き、誤りの過酷な連鎖を再構成し、目もくらむような決定論によって強いられた無分別を狩りだし、そして結局、全般的な崩壊を引き起こすことになる道徳的破産を把握する。ジョン・ドス・パソス(1896-1970)のThe Big Moneyは、こうした観点での、1929年の大恐慌に至る1920年代に米国社会のなかで働いたメカニズムを解読するには避けて通れない作品である。」

と書き出している。文学には暗く、読んだことがない。しかし、この間の金融・経済危機に関心をもつ者には読んでみたいな、という気にさせる文章である。

La Grosse Galetteと作品名が仏訳されているが、原著はなにかとウィキで調べたら、

ビッグ・マネー The Big Money(1936年) - 日本語訳:並河亮(新潮文庫、改造社)

とある。邦訳があるではないか。

どうやら悪い情報を目にしてしまったようだ。人間忙しいときほど別のことをしたくなるものだから。急ぎの作業を後回しにしてしまいそうだ(;_;)

0 件のコメント: