2009年10月17日土曜日

貨幣改鋳

「貨幣操作の最も興味深い事例の一つが、中央ヨーロッパで1150年から1350年にかけて行われた貨幣改鋳(Bracteates)の中に見いだせる。・・・統治者は一年間に二度、三度と発行硬貨の全量を回収し、約25%の貨幣鋳造税を控除した後で新しい硬貨と引き替えた。国民のこうした貨幣改鋳から逃れよ
うとする熱意が手工業や芸術に刺激を与えた・・・」

「貨幣の流通速度管理に似た最初の事例は、興味深いことに通貨の安定化の歴史のなかにある。貨幣改鋳が1350年頃に姿を消してから、この原理は、シルビオ・ゲゼルの著作の中で再度、決定的な形で現れるまで忘れ去られていた。彼の死後、ほどなくして貨幣の流通速度の管理は1931年から33年にかけて、スタンプ貨幣の形で適用された。」

(アーヴィング・フィッシャー、『安定通貨』、1934年)

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