2009年10月16日金曜日

抵当

抵当 mortgage

モーゲージという言葉はフランス語に由来しmortは死、gageはギャンブルを意味する。財産を抵当に入れて借り入れることは死のギャンブルを意味していたわけ。銀行は融資をすることで新規に貨幣供給を作り出しているが、生産者は生産コストを賄うためにこれ(元本)を借り入れることでギャンブルを強いられる。製品の販売を通して元本(P)と利子(I)を回収するための額が膨らんでいくからだ。

なぜならP+I分の財の総価格は、消費者はPの分だけの使いうる貨幣しかもっていないのだから、決して全部売れることで実現されるわけではない。財のうちの最小限の額が売れ残らざるを得ないし、少数の生産者は破産し、差し押さえの危機に直面せざるをえないのだ。

ケインズはこの「死のギャンブル」を椅子取りゲームにたとえている。全員には足りない椅子を巡って、音楽にあわせデス・ギャンブルの生き残りゲームが展開されるわけだ。ちょうどそれと同じように、世の中には、P+Iを賄うのに足りない貨幣しかなく、デス・ギャンブルが行われる。生き残れる可能性は常に利子率によって決定されている。

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