2009年10月15日木曜日

社稷の観念

「・・・制度が如何に変革しても、動かすべからざるものは、社稷の観念である。衣食住の安固を度外視して、人類は存活し得べきものでない。 世界皆な日本の版図に帰せば、日本国といふ観念は、不必要に帰するであらう。けれども社稷と云ふ観念は、取除くことが出来ぬ。国とは、一つの国が、他の国と対立する場合に用ゐらるヽ語である。即ち世界の地図の色分けである。社稷とは各人共存の必要に応じ、先ず郷邑の集団 となり、郡となり、都市となる。その構成の、内容実質の帰着する所を称するのである。各国悉く其国境を撤去するも、人類にして存する限りは、社稷の観念は損減を容(ゆる)すべきものでない。」(権藤成卿、『農村自救論』より)

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