2009年10月16日金曜日

滞り料

滞り料(demurrage charge)

通貨の超過残高に対する時間に関連した料金。マイナス利子率と類似した作用をし、通貨の保蔵動機を抑制するために設計される。したがって貯蓄は交換手段の蓄積以外の形態で行われるだろう。

シルビオ・ゲゼルが貨幣は(公共交通機関のような)公共サービスに似たものであり、それゆえ料金が正当化されるという理論を発展させた。

ジョン・メイナード・ケインズとアーヴィング・フィッシャーはともに、こうしたアプローチの理論的基礎を提供し、それは1930年代の「スタンプ代用貨幣」で実行された。

マイナス利子の通貨、それはかなりの保蔵コストが必要な、どのような財とも違ってはいないが、時を経るなかで自動的により価値あるものとなる(金融における現在の「スポット」価格と比較した金や銅の将来の引渡価格がこうした効果を示していることを考慮せよ)。環境に関してはさらなる有益な効果がある。貨幣のマイナスの利子率が大きくなればなるほど、歩合を割り引いて貸付けようとすることが強く促進され、直接的な利得を長期的な配慮に置き換えることになる。マイナス利子の通貨を使うことで、こうしたプレッシャーは投資の優先順位を、投資が発生しないか、全く反対の方向に向けさせるか、あるいはより環境に配慮したものへと向かわせて行く。

1930年代の経済不況の時期、ヨーロッパには、オルタナティブなマイナス利子通貨を使った多くの貨幣上の実践がみられた。その通貨はすばらしい働きをした。(典型的には小さな町や地域で発行された)オルタナティブな通貨は公認通貨の何倍もの流通速度をもち、期待された雇用や環境上の利益を達成したのだ。たとえば、ヴェルグルでは、ひとびとは自然発生的に森に植樹をはじめたのであり、これはまさしく、樹木の生長がもたらすと期待される将来のキャッシュフローの予測にマイナス利子通貨を振り向けたということである。

0 件のコメント: