2009年12月29日火曜日

コレ目に付いた0912-1

「景気後退の期間は生産プロセスにおける活動の縮小によって特徴づけられる。固定資本は一部が使用されるのみであり、生産プロセスは正常時より緩慢ではあるが、流動資本は働く。同時に、一定程度の失業が広がる。したがって生産能力が実際の生産を上回る。そこで問題は生産の全プロセスで活動量を引き揚げることであり、全生産要因が出来る限り使用されうることである。これが景気後退を克服せんとする努力の目指すべきところであるとするには大なる実践的重要性がある。経済理論にとって、”投資されざる”状態にあった資金を投資するのではなく、投資に一層の活動性を与えるようにすることも重要である。

貯蓄の一部が銀行への債務返済に充てられるとき、銀行の支払い手段供給における縮小が対応するが、総貯蓄は総投資より大きいと言いうる。しかしこのことが意味するのはただ、銀行が相当する新規支払い手段の発行によって支払い手段の消滅を補正するのに失敗することを意味している。通常は、こうした補正がコンスタントに発生するので、それからの逸脱は不況をもたらす原因と見なされる。」(ギュスターブ・カッセル、『経済学における数量的思考』、1935)

0 件のコメント: