2010年1月30日土曜日

債務のワナ

When things get out of control: The debt trap | The Economist

ギリシャの10年物の国債利回りが7%となることで、同国はひどい債務の罠にはまっている。これは国債利回りが・・・成長率以上に高いときに発生する。これが起こるときはGDPに対する債務比率は無慈悲に上昇する。

この罠から抜け出すことができるのは、いっそう急速に成長するか、債券利回りをカットするかである。政府支出とGDPの伸びのリンクに関する私の前の投稿はここから始めた。欧州中銀の研究が示すように、支出削減が成長率を抑えるところまで上昇する場合、赤字は管理されなければならない。赤字を削減することは、債券市場を安心させ、利回りをカットする十分な利益がある。・・・

増税は助けにならない。ローマーの論文が示していることは、引き継いできた財政赤字を減少させようと設計された課税の変更が、成長に悪影響を与えることを示している。増税はGDPの1%につき、おおよそGDPの2〜3%をカットする。・・・

我が国も将来のためにかみしめておくべき基本的な事情かな。いつか国内の貯蓄で財政赤字にファイナンスできなくなる日もくるのだから。

2010年1月29日金曜日

危機からの教訓

Lessons from the crisis | The Economist

「マクロレベルでの急速な信用の成長が常に危機に先行する。ミクロレベルでは、・・・「十分に信用を膨らませたどのような優良投資も崩壊に至りうる」とパターソンはエド・ソープを引き合いに出す。・・・そして、信用の成長がマクロレベルで速すぎると、もちろん、投資家は市場にマネーを積み上げるだろうし、利回りを切り下げ、裁定の機会を整え、そうして、個別企業がいっそうのレバレッジを活用するよう奨励する。」
教訓というのはいつも同じにみえる。しかし同じ教訓が幾度も必要なのは経済を人が作る故か。

2010年1月28日木曜日

日めくり2010-01-30

「世界のあらゆる国の貨幣制度において、共同社会は各マルクにつき年間10ペニヒの税をこのマルクを所有する者の負担で課税する。そのマルクが事業所のレジスターのなかにあるか、ストッキングのなかにあるか、銀行に保管されているかは問わない。」(シルビオ・ゲゼル、『社会国家への架け橋としての貨幣制度における改革』、ブエノス・アイレス 1891年。)

日めくり2010-01-29

「シルビオ・ゲゼルによれば、社会問題に関し、・・・これを解決するために打ち破られるべきは二つの始原独占Urmonopoleである。すなわち貨幣改革による貨幣独占の打破、自由土地による土地独占の打破である。この両者のうち前者の基盤を崩壊させる改革が人類社会に生産的基礎を与え、経済危機や戦争から救い出す。そうして社会的公正と自由の重農主義時代が始まる。しかしそのための経済的基礎が作られねばならない。貨幣改革と自由土地が自然な経済秩序の二本柱である。」(ギュンター・バルチュ)

日めくり2010-01-28

「質素なれば質素なる程、世は渡り易き者なり。」(佐藤信淵、『経済要録』)

日めくり2010-01-27

「本と我古俗の自治結束は、民衆の共同生活を基礎として発達せしものなれば、其個人区々の競利動作に依り、共同の福祉を侵害することは、絶対に之を排斥せるものであった。然るに欧米の個人権利の主張は、飽くまで個人の所有権を尊重し、適者生存、不適者の不可生存を当然として、生存競争を公認せしものなるを以て、彼れに於ては、個人区々の集団を名づけて共同と謂い、我れに於ては成俗自然の斉一協合せるもの名づけて公同と称したのである。」(権藤成卿、『農村自制論』)

2010年1月27日水曜日

日めくり2010-01-25

「購買だけでもまず開始させることができれば、事業の借入れが続くことだろう。(購買を直接刺激するという)目的のために、ユニークな”スタンプドル紙幣”のプランが編み出された。これは一種の保有税である。このプランは本書を書き終えるまでは私の注意を引かなかったが、貨幣保有をコントロールする最も効率的な方法であり、恐らく不況からの最も速い脱出の途である。」(アーヴィング・フィッシャー、『好況と不況』、1933年。)

2010年1月25日月曜日

日めくり2010-01-18

「最も深刻な危機に私たちを引き込み、そうし続けている、それとして与えられうる経済や政治活動の仕方を改善しないのかどうか、これまで考えてみましたか。たとえばシルビオ・ゲゼルをご存じですか。消滅貨幣を使ったベルグルの経験を知っていますか。」(ルィーゼ・リンザー)
(Luise Rinser, Im Dunkeln singen 1982-1985)

2010年1月21日木曜日

Mish's Global Economic Trend Analysis: No Way Out For Japan

Mish's Global Economic Trend Analysis: No Way Out For Japan

「デヴィッド・フェーバー: 私たちの債務が外国人によって保有される米国とは対照的に、日本では、それがほとんど市民ですね。

カイル・バス: そうです。合衆国では、私たちの債務の約57%が外国に保有されている。日本では、それらの債務の6%が外国に持たれています。94%は個人、年金、生保が保有しています。いま人口減少に伴い何が起こっているのか、彼らの債務の買い手すべてが売り手に変わっているということです。そして、世界で最大の日本の年金基金が5月に財務省に語ったのは、これから先、ネットでみて売り手になっていくということです。それで、買い手は見えなくなっています。そうして、彼らが金を工面しに国際資本市場に行かなければならなくなったら、彼らは存在できません。それは日本にとって、ひどい社会問題です。」

Bank of America loses USD 5.2 billion

「経済状態は脆弱なままで、高い失業率が続くと見込まれ消費者支出と成長に足手まといになっている」

Bank of America loses USD 5.2 billion

2010年1月20日水曜日

Richard C. Cook » Blog Archive » How Can Localities Cope if the Dollar Crashes?

Richard C. Cook » Blog Archive » How Can Localities Cope if the Dollar Crashes?

「人々や地域がじぶんたち自身を守りうる方法がなにかありますか。私の意見では、最良の方法は私たちの時間や労働を含めた資源を実質的な物理的経済のなかで価値ある何かの生産に投入することです。大部分の人々の最大の資産は住宅ですから、住宅のメンテナンスや補修がなされるかもしれません。あなたをリッチにはしないでしょうが、食卓に食べ物を置くことでしょう。・・・」

DER ANFANG VOM ENDE DES AUTOS

DER ANFANG VOM ENDE DES AUTOS

自動車終わりの始まり。

Les risques pour l'économie mondiale en 2010

Les risques pour l'économie mondiale en 2010

2010年世界経済回復にのしかかるリスク4点

デフレ危機

ドイツ、1929−33のデフレ危機のまんが。

で、後ろのふとっちょは誰だい。

我々がもうなにも買えないので、破産した食品卸だよ。

デフレでモノは安くなる。カネの使いでがあり、喜ばしいか。いや収入はなくなりポケットはカラになる。

行き着く先は、必需品も買えなくなる風景。

デフレ危機

ドイツ、1929−33のデフレ危機のまんが。

で、後ろのふとっちょは誰だい。

我々がもうなにも買えないので、破産した食品卸だよ。

デフレでモノは安くなる。カネの使いでがあり、喜ばしいか。いや収入はなくなりポケットはカラになる。

行き着く先は、必需品も買えなくなる風景。

2010年1月19日火曜日

失業率

1929年から33年、ドイツのデフレ期のマンガ。
お前は経済の課題で政府を支えることができるとおもってるかい。
ふう〜っ、失業率を下げるために首をくくるよ。

とマンガでは言っている。

デフレ。仕事がない人が増える。失業率が跳ね上がる。

探しても仕事がないので職探しをあきらめてしまえば、失業率の計算外となる。首をくくってまで失業率引き下げで政府に協力することはないが、職探しをあきらめてしまえば、最後は首をくくるしかないか。

失業率

1929年から33年、ドイツのデフレ期のマンガ。
お前は経済の課題で政府を支えることができるとおもってるかい。
ふう〜っ、失業率を下げるために首をくくるよ。

とマンガでは言っている。

デフレ。仕事がない人が増える。失業率が跳ね上がる。

探しても仕事がないので職探しをあきらめてしまえば、失業率の計算外となる。首をくくってまで失業率引き下げで政府に協力することはないが、職探しをあきらめてしまえば、最後は首をくくるしかないか。

大富豪

1919年から23年のドイツ、ハイパーインフレのころを描いたマンガ。


いま私は大富豪だ、なんてこった、なんと初めて大富豪に見られるようになったのに!とある。

カネを濫発すればだれでも大富豪になる。

それによってなにがどれだけ手にはいるかを問わなければ(^_^)

大富豪

1919年から23年のドイツ、ハイパーインフレのころを描いたマンガ。


いま私は大富豪だ、なんてこった、なんと初めて大富豪に見られるようになったのに!とある。

カネを濫発すればだれでも大富豪になる。

それによってなにがどれだけ手にはいるかを問わなければ(^_^)

経済生活


資本には利子、土地には地代。しかし労働だけはなにも出さん。

ここで
ARBEITは労働。
BODENは土地
CAPITALは資本〜
ZINSは利子
RENTEは地代や小作料など

これが経済の現実。

経済生活


資本には利子、土地には地代。しかし労働だけはなにも出さん。

ここで
ARBEITは労働。
BODENは土地
CAPITALは資本〜
ZINSは利子
RENTEは地代や小作料など

これが経済の現実。

不況の終わりを知るとき

2010年1月18日月曜日

日めくり2010-01-17

「大多数の欧米人は中国人と同様不幸なことに、貨幣の権力について知らない。とにかく彼らは金融システムについて絶対的に何も知らないのである。」(孫文)

この金融危機が少しは世界の人々に金融システムへの関心を喚起したか。

2010年1月17日日曜日

Sudden Debt: CDS Counterparty Politics

Sudden Debt: CDS Counterparty Politics

米国の狼少年には素直な人もいるなあ。

「私は3年前に大間違いをしたことを認めなければならない。私はどんな米国政府も国で最も裕福な機関の私的な損失をカバーするために、あえてそのような巨額の公金を使うとは思わなかった。そして私はこれら同じ機関が09年の結果に記録破りのボーナスを支払う傲慢さにも驚いています。これがおおやけの騒擾や革命を創り出すものでないとしたら、なんであるのか私には分からない・・・」

2010年1月15日金曜日

日めくり2010-01-16

「原則上、人によっては同時にマネタリストであり社会主義者であることができる。」(トーマス・マイヤー)

日めくり2010-01-15

ポール・デヴィドソンとヘンリー・リューが連名で08年11月15日、金融市場と世界経済に関するサミットに集まる全政治家に宛てた公開書簡。

07年の冬から08年の冬は経済上の不満の冬であり、束縛のない金融市場がリスクを拡散し、経済効率向上や成長、繁栄を促進するとの信念の終わりの始まりであると確認することになるでしょう。30年以上もの間、金融市場と国際決済システムの相互関連に関するジョン・メイナード・ケインズの分析の考え方を埋葬して、主流の経済学者たちは市場の効率性の神話を説教し、政治家は受け入れてきました。

歴史の教訓から学ばない人たちは、必ず誤りを繰り返すでしょう。経済学者たちは「狂騒の1920年代」の繁栄に結びついた米国の、束縛のない金融市場の崩壊に続いて発生した世界大の大恐慌という出来事を忘れてしまいました。いま歴史は、金融市場と銀行業の規制緩和によって繰り返しています。それは近年の繁栄と08年に頂点に達した大恐慌以来最大の金融市場の危機と同時に発生しているのです。

07年に始まった米国のサブプラ問題は経済状況を映し出すレーダーの小さなシグナルから大きくなり、金融市場の崩壊を引き起こし、世界中で金融機関の存続を危うくし、また、既存の国際決済システムを経由して急速に伝染しています。もし私たちが世界大の大恐慌を防止しなければならないとすれば、どのように国際決済システムが働くべきかに関するケインズのビジョンを回復すべきときなのです。それは国際収支の問題を懸念させることなく、また他国で起こった金融上の問題を国内の銀行業や金融システムに伝染させることなく、各国に完全雇用政策を促進させることを可能にするもです。

もし世界の指導者たちが第二次大戦後最初の25年の黄金時代に貢献したケインズの分析システムを考慮するならば、もう一つの大恐慌を回避することができます。ブレトンウッズで提案されたケインズプランの21世紀の更新バージョンに基づく新たな金融アーキテクチャが合意されるよう勧告します。

この新たなアーキテクチャは

1)通貨ヘゲモニーなして存在する新たな世界大の通貨システム
2)内国的な発展を遅らせるよりむしろサポートする国際貿易関係
3)各国に完全雇用と労働に対する賃金の上昇を督励するグローバルな経済環境

を作り出すことでしょう。

2010年1月14日木曜日

Moral Bankruptcy | Mother Jones

Moral Bankruptcy | Mother Jones

道徳的破産か・・

考えさせてくれる基本的な問いかけに思える。

「この危機の一つの教訓は集団の行動には必要性があって、政府には役割が存在することである。しかし別のこともある。我々は市場に我々の経済を盲目的に形作ることを許したが、そうすることで、それは我々の社会をも形作っている。市場が我々を作り上げてきた仕方が我々が望んだものであると我々は確信しているのだろうか。」

日めくり2010-01-14

貯蔵することができない貨幣の創造は、より重要な形の資産の形成につながる。(アルバート・アインシュタイン)

Die Schaffung eines Geldes, das sich nicht horten läßt, würde zur Bildung von Eigentum in wesentlicherer Form führen.(Albert Einstein)

2010年1月13日水曜日

日めくり2010-01-13

「25年前、ほとんどの経済学者が金融の自由化と革新をもてはやしていたとき、ハイマン・P・ミンスキーという一匹狼がウォールストリートにかなり否定的な見解を抱いていた。事実、彼は、銀行家やトレーダー、その他の金融家が定期的に経済全体に火を付けて、放火犯の役割を果たしたことを指摘した。ウォールストリートは破壊的な景気ー不景気の循環を発生させ、ビジネスや個人に大きすぎるリスクを取らせたと彼は信じていた。こうしたパターンを打ち破る唯一の方法は政府が中に入って、貨幣人間たちを規制することだった。・・・」
http://www.newyorker.com/talk/comment/2008/02/04/080204taco_talk_cassidy

2020: China Rises, the U.S. Declines and the Planet Strikes Back | | AlterNet

「10年間で多くが変化するだろう。中国は勃興し、グローバル・サウスは重みを増す。米国は衰退する。こうした現象は破壊的な惑星の変化によっておおい隠されるだろう。」

「ワインズは、”合衆国がアフガニスタンでタリバンとアル・カイダと戦うのに何千億ドルをも費やしているとき、中国は貧欲な経済のための原料を確保している。”と書いた。世界の超大国は安全保障に集中させられる。”最も速く勃興している競争相手は商業に集中している。”」

米国は戦争。中国は貪欲な資源漁り。

こんな惑星はもたないかも。

2020: China Rises, the U.S. Declines and the Planet Strikes Back | | AlterNet

中国のジレンマ

Dani Rodrikの「中国は世界を制するだろうか?」に目が止まる。

大方が感じている基本的懸念である。中国は毎年、末広がりの(八)、8%の経済成長を強いられている。それを達成しえなければ共産党独裁体制の危機と混乱がもたらされるかもしれない。しかし他方で、この成長率を維持するためには、通貨安による輸出促進が不可欠、しかしそれは過剰な外貨蓄積、国際的不均衡をもたらし、その他諸国、とりわけ米欧との摩擦・対立を生む。

どのみち、持続不可能な道を歩んでいるように見える。

ロドリクの指摘はこれ。

「・・・中国の安定性は人口の相当な多数に安定した経済的利益を届ける政府の能力に掛かっている。中国は、とにかく毎年成長が8%未満であれば社会不安が解き放たれるから危険であると信じられている世界で唯一の国である。その他の世界の諸国はそのレートでの成長は夢見るだけである。これが雄弁に語っているのは中国のシステムの脆弱性である。

政治体制の権威主義的な本質がこの脆弱性のコアにある。確立したチャンネルの外部で抗議や反対に政府が直面したとき、できることは鎮圧することだけである。

問題は、中国が近年経験してきたこうした種類の成長がいよいよ困難になってきているということである。中国の成長は、現在、過小評価された通貨と巨大な貿易黒字に頼っている。これは維持不可能である。そして、遅かれ早かれ、それは、米国(そして欧州)との大きな対立を促進させるであろう。このジレンマから簡単に抜け出す道はまったくない。中国はおそらくより低い成長を受け入れねばならないだろう。

中国がこれらのハードルを乗り越えて、詰まるところ、世界の支配的な経済大国になるとするなら、グローバル化はまことに中国の特質を呈することになろう。民主主義と人権はグローバルな標準としておそらくその光をを失うだろう。悪いニュースである。」

2010年1月12日火曜日

イージーマネー、いつまで

The Economistが「バブルの警告」という記事を載せている。

各国政府の安価なマネーによる経済刺激策は資産バブルの現象を生み出しているが、止めるわけにはいかず、またいつまでも続けられるものでもないということの挾間に現状があるのだろう。止められないけど続けられないのは悩ましいが、どんな動きになっていくのか。

「すでに市場は最も脆弱な政府がその債務を負担する能力をテストした。ドバイは助けを求めて裕福な隣人、アブダビに頼らなければならなかった。ユーロ圏では、ギリシアが必要とされた緊縮政策を通す意欲に関して疑念が発生した。選挙民は政府の赤字を減らすことの、とりわけその主な結果が海外の債権者に返済することであるならば、コストにいらだちそうだ。それは通貨危機と、いまあるアイスランドの銀行への預金を補償する法案を巡るアイスランドとイギリス、オランダの間の争いのような国境を越えた紛争に通じるだろう。そうした争いは市場のボラティリティの更なる大発生につながるだろう。

投資家たちは、資産価格がまだそのピークを下回っているという事実から慰めを手に入れる気できたが、それらがやがて非常に長い道のりを経て下落し返すかもしれないことに容易に気づくことだろう。日本の株式市場は20年前に達成した高値の四分の一でまだ取り引きされている。ナスダックの取引はドットコム企業マニアの期間に達成したレベルの半分である。今日、多くの資産価格は維持不可能な財政、金融の刺激によって持ちこたえている。何かが与えられなければならない。」

2010年1月10日日曜日

日めくり2010-01-12

「今の官に居る者は、率(おおむ)ね三幾(さい)に一遷(せん)し、或は一二幾、甚しきは半幾にして遷(うつ)る。」(歐陽公、「范司諫に上つる書」)

財務大臣が変わったそうな。いまは三月程度のものか。

2010年1月9日土曜日

日めくり2010-01-11

「本来自治学説の原理とする所は、人を以て人を治むることはでき得られぬ、「在宥天下」とは此義であると云うのである。制度綱には、人を以て人を治むる極点は、終に一民に一官を付しても及ばない。故に民衆互いに自ら治まる様に自然の化育に導き誘(すす)め、彼此の差別をなくすれば、人々互に修睦協和し、教えずして自制の規矩準縄ができる。天智天皇の詔に「天下は大同にして都て彼此なきものなり」とは、此政理に出たものである。

乃ち此人に依りて治めらる筈でない我が自治公民の集団たる農村が、だれに向い救済を求むるのであるか、もし無理なる征誅あれば、一も二もなく拒斥す可しだ。無道なる徴求あれば、大も小も排除す可しだ。農村との比例を逸せる都市の要請に賛襄せし議員輩は、之を農村の反逆者として、手痛き徳義制裁を加えるが当然である。農民に此元気もなく此意気もなく、従来の儘醜劣なる選挙投票を悛(あらた)めず猶お尚お既成政党に追随するならば、立法府の権威は、竟に我公民を徴誅征圧し尽し耕夫の牛を取り餓児の食を奪うことを肯定するに至らん。我農民諸君は是をも猶お之れを通有常時として容認し唯諾するのであるか。」(権藤成卿、「農村自制論」)

日めくり2010-01-10

「・・・ケインズは金融市場の不安定性について書いたが、ミンスキーは初めてこの不安定性がどのように拡大し、経済と相互に作用し合うかを説明した。・・・」
http://www.nytimes.com/1996/10/26/us/h-p-minsky-77-economist-who-decoded-lending-trends.html

日めくり2010-01-09

「・・・戦後期を支配したフランスとイギリスの若干の運命を較べてみるのは、興味深いことである。イギリスでは、当局者たちは、フランスの当局者たちのように馬鹿げた考えを口にしたり、あるいは健全財政の原則に大きく背いたことはけっしてなかった。しかしイギリスは、過渡期を脱してみると、戦債の負担が重くのしかかり、アメリカ合衆国に対する債務も少しも減少しておらず、デフレーション財政がなお優勢であるという有様であるし、さらに、この過大債務に対応して税負担が重く、デフレ財政の結果として100万人の失業者が存在していた。一方、フランスは、国内の戦時公債を五分の四も切り捨てたし、連合諸国を説得して外債の半分以上を減免してもらっていた。しかも現在、デフレーションという犠牲も回避しつつある。そのうえフランスは、保守的な財政と資本主義の原則とに対する評判を少しも損なうことなく、これをなんとか成しとげているのである。フランス銀行はイングランド銀行よりもずっと強力であることが明らかとなっており、だれもが、フランスこそは手堅い貯蓄と金利生活者の心理との最後の砦であると思っている。たしかに正直者が馬鹿をみる。」(ケインズ、「インフレーションとデフレーション」)

日めくり2010-01-08

「・・・かくて一つの状況がアメリカで創り出された。アメリカでは、抵当銀行や抵当・貸付協会やその他の不動産融資機関が莫大な「凍結」抵当を握っており、それに対するマージンは、不動産価格の下落によって消滅させられているのである。」(ケインズ、「インフレーションとデフレーション」)

2010年1月8日金曜日

日めくり2010-01-07

「ミンスキーの分析が示したのは、・・・金融の不安定性が不可避であるばかりでなく内在的でもあることである。則ち、外部的な擾乱や”ショック”を必要とせずに、不安定性は内部から発生する。無期限に維持される均衡成長経路などというものはない。システムを変えることは別問題として、公共の責任は投機を規制することで金融の振る舞いを規制し、可能な限り長期間、景気循環の拡張的な局面を引き延ばすことである。」(Who Are These Economists, Anyway? by James K. Galbraith; http://www.nea.org/assets/docs/HE/TA09EconomistGalbraith.pdf )

Richard C. Cook » Blog Archive » Local Currencies, Not Washington Post Platitudes, the Key to Economic Recovery

Richard C. Cook » Blog Archive » Local Currencies, Not Washington Post Platitudes, the Key to Economic Recovery

「・・・率直にいこう: 中小企業や地方、地域の経済活性化がなければ、本当の回復は起こりえない。そして、仕事や収入、貯蓄、ヘルスケアの損失に伴い中産階級を恐れさせた失業に打ち勝つことはできない。

で、それで答えは何か? それは、・・・パールスタインやワシントンポストが言及する勇気がないものだ。すなわち地域通貨である。それだけが債務による公的財政の崩壊やスーパーリッチなグローバルな資本家の利益のためだけだけでなく、経済のあらゆるレベルで銀行システムの機能不全が残したギャップを埋めることができる。

連邦政府が、納税で地域通貨の受け入れ始めると発表し、州や地方自治体が同じようにするなら、私たちは世界を驚かせる経済の奇跡を見るだろう。」

2010年1月7日木曜日

Economy USA 2010: From the Scandalous Past to the Uncertain Future

Economy USA 2010: From the Scandalous Past to the Uncertain Future

米経済の現実に変化なしかな、不確実な未来、どうなる?

・・・

最近の不健康で不快な過去からどんな教訓を得ることができるのか。そして、金融環境ではほとんど何も変わってはいないと考えると、しばらくの間、何があるだろうか。金融規制がほぼ完全に存在しないこと、それにあまりに安易な金融政策やあまりに多くの債務が引き起こした危機は、いかなる追加的な金融規制にも逢わず一層安易な金融政策、はるかに多くの債務によって満たされた。実際、米国の経済(09年、GDP、14.5兆ドル)に対する総債務(57兆ドル)の比率は、07年から08年に危機が始まったときの3.4倍より高くさえあり、3.9倍である。

これが、我々がここで米国の金融の機能不全が解決されてはいないと主張したい理由である。・・・一層イージーなマネーとさらに膨らんでさえいる債務のもとで横たわっている・・・債務は計算日を先延ばししているだけだ。確かに、巨額のウォールストリートの有毒債務は公共部門(財務省と連銀)と準公共部門(ファニーメイとフレディマック)に移転された。しかし米国経済全体の借金を減少させてはいない。それは増加したのだ。しばらくのあいだ米国が外国からの借り入れを非難される理由である。

一般に、あまりに多くの対外借款は経済にとってよくない。とりわけ行きすぎたレベルの国内消費にファイナンスされる場合は。これが起こるときは、(政府、企業、消費者の)国内総支出が総所得を超えているサインである。その国は稼ぎ以上に暮らしており、ギャップは対外純借り入れで埋められなくてはならない。

こうした状況の主要なインディケータは経常収支である・・・それが赤字になるなるとき、輸入と利払いのための資金が輸出と投資収益で入ってくる以上に流出していく。もちろん、・・・信用格付けが良いなら、国は海外から借りることができる。問題はどれくらい、どの程度の期間かである。・・・完全な交換性があり、自国通貨が国際的な基軸通貨として機能する米国のような国にとっては、長期間耐えることができるが、つねに返済日は存在するのである。

一般に、標準の経済で、経常収支の赤字がGDPの6%を超過すると、特にそれが貿易収支の赤字に負っている場合、ふつうそれは金融危機につながりうる、維持しえない対外借款の状況を・・・示すものである。・・・

2010年1月6日水曜日

需要

よく人はニーズがなければという。商売にならんわけだ。必要としている人がいなければ商うモノは売れないから。

売れるということは商品に需要があるということ。

しかしこれは必要としていることを示すニーズとは違う。必要としていてもカネがなければモノは売れない。つまりカネを提供できる人間だけが商品に対する需要を作りだせるわけだ。

アタリマエの話ではある。

ということは、人間は欲望をかき立てられていてニーズがたんとあり、加えて世の中にたくさんカネがあれば、それだけ大きな商品需要が起きるということになる。

キンをカネにしていたころならキン鉱山が新しく見つかれば商品の需要につながったことだろう。いまは紙幣本位だから、不景気と歎くオトナに向かってコドモなら、じゃあお札を半分に切って、その半分を一枚にすることにするとすれば、カネの量が二倍になるじゃないの、というかもしれない。

ウンそうだ、それで商品に対する需要は二倍になる!

売れるようになるな。

しかし、商品の量が変わらなければ、値段も倍になるよね。

倍になったらやっぱり需要は引っ込むのかな?

でも、おかねの量が足りなかったから売れなかったんでしょう?だから半分に切って二倍にして同じ量のおかねを追加したのに・・・とこどもは怪訝な顔。

ウン、それまであったカネの量と追加したカネの供給量の関係はどうなっているのかな、オトナも考え込む。さて、これはアシタ考えるか。

需要

よく人はニーズがなければという。商売にならんわけだ。必要としている人がいなければ商うモノは売れないから。

売れるということは商品に需要があるということ。

しかしこれは必要としていることを示すニーズとは違う。必要としていてもカネがなければモノは売れない。つまりカネを提供できる人間だけが商品に対する需要を作りだせるわけだ。

アタリマエの話ではある。

ということは、人間は欲望をかき立てられていてニーズがたんとあり、加えて世の中にたくさんカネがあれば、それだけ大きな商品需要が起きるということになる。

キンをカネにしていたころならキン鉱山が新しく見つかれば商品の需要につながったことだろう。いまは紙幣本位だから、不景気と歎くオトナに向かってコドモなら、じゃあお札を半分に切って、その半分を一枚にすることにするとすれば、カネの量が二倍になるじゃないの、というかもしれない。

ウンそうだ、それで商品に対する需要は二倍になる!

売れるようになるな。

しかし、商品の量が変わらなければ、値段も倍になるよね。

倍になったらやっぱり需要は引っ込むのかな?

でも、おかねの量が足りなかったから売れなかったんでしょう?だから半分に切って二倍にして同じ量のおかねを追加したのに・・・とこどもは怪訝な顔。

ウン、それまであったカネの量と追加したカネの供給量の関係はどうなっているのかな、オトナも考え込む。さて、これはアシタ考えるか。

信念の不足

日めくり2010-01-06

「・・・ドイツのような極端なインフレーションを除けば、両者のうちでは、おそらくデフレーションの方が悪質である。なぜならば、貧困化した世界では、失業を引き起こす方が、金利生活者を失望させるよりも悪いからである。しかし、一方の悪を他方の悪と比較考量することは必要でない。いずれも忌避さるべき悪であるということの方が同意を得やすいのである。」(ケインズ、「インフレーションとデフレーション」)

2010年1月5日火曜日

抵当質物

古代ギリシャでは金銭を借りるに人身を抵当質物としていたようで、それを問題視し改革が行われたとのことだが、こうしたことは西洋にかぎらない。古い時代の中国にもあったことが、韓文公の「柳子厚墓誌銘」から知れる。

面倒だから読み下し文だけにするが、こうある。

其俗は男女を以て銭に質し、約して、時に購はずして子本相侔(あいひと)しければ、則ち没して奴婢(どひ)と為せり。子厚為に方計を設けて、悉く購ひ帰らしめき。其尤(もっと)も貧にして、力能はざる者は其傭を書せしめ、相当るに足れば、則ち其質を帰さしむ。

カネを借りるときに抵当質物として人身を入れる。購えず、つまり返せないときは、人身と利子及び元本の合計が等しければ貸し主が質物である人身を奴隷となしたわけだ。ここで子本とは利子と元本のこと。子厚は方計、つまり計略をもってそうした人身を解放したと。しかし、その策でも貧困にして解決無理な者に対しては貸し主の傭い人として傭い賃を記録させ、それが借金に相当する額になったら帰させたという。

膨らんでいく利子を含めて返済することの厳しさはいつも、どこでも変わらないということを思わせる一文である。

抵当質物

古代ギリシャでは金銭を借りるに人身を抵当質物としていたようで、それを問題視し改革が行われたとのことだが、こうしたことは西洋にかぎらない。古い時代の中国にもあったことが、韓文公の「柳子厚墓誌銘」から知れる。

面倒だから読み下し文だけにするが、こうある。

其俗は男女を以て銭に質し、約して、時に購はずして子本相侔(あいひと)しければ、則ち没して奴婢(どひ)と為せり。子厚為に方計を設けて、悉く購ひ帰らしめき。其尤(もっと)も貧にして、力能はざる者は其傭を書せしめ、相当るに足れば、則ち其質を帰さしむ。

カネを借りるときに抵当質物として人身を入れる。購えず、つまり返せないときは、人身と利子及び元本の合計が等しければ貸し主が質物である人身を奴隷となしたわけだ。ここで子本とは利子と元本のこと。子厚は方計、つまり計略をもってそうした人身を解放したと。しかし、その策でも貧困にして解決無理な者に対しては貸し主の傭い人として傭い賃を記録させ、それが借金に相当する額になったら帰させたという。

膨らんでいく利子を含めて返済することの厳しさはいつも、どこでも変わらないということを思わせる一文である。

アクセルとブレーキ

自動車にはアクセルとブレーキがある。別々のペダルで、加速したいときはアクセル、スピードを落としたいときはブレーキを踏む。

自動車を知っている人なら、誰でも知っていることだ。

しかし世の中には不思議なことがある。同時にアクセルでありブレーキでもあるものがあるのである。不可能なのだがそうしているのである。

なにか。

貨幣である。

貨幣は一般の商品より優れたあるものと考えられている。だがら将来のために値打ちを持ち越すために貯蔵されもする。ため込まれればそのぶんだけ、交換を抑制することになる。

しかし貨幣の職分はなにより交換手段である。それは交換を助長するものだ。それによって必要なものが必要とするところへ配分されるし、生産され供給されたものははけ口を見つけることができる。

つまり前者はブレーキ役、後者はアクセル役。正反対の役目を同じ一つのものに負わせているのがいまのお金の仕組みだ。

うまくいくはずがない。

供給したものが売れるように、供給に適合したお金の量を国がコントロールする必要性はずいぶん強調されてきたし、紙幣を使うようなお金の仕組みになって、そうしたコントロールはできるようになったが、そのお金そのものが、モノの流通を促進したり阻害したりする矛盾した職分を合わせ持たされているんじゃあ、困ったもんだ。

モノの供給量に見合ったお金を流通させようとしても、ため込まれたんじゃあアクセルの役目を果たせないしね。

もともと、お金は貯蔵するためにつくられたんじゃあないんだけど。

交換手段の機能に絞った地域通貨が関心を持たれるゆえんかな。

アクセルとブレーキ

自動車にはアクセルとブレーキがある。別々のペダルで、加速したいときはアクセル、スピードを落としたいときはブレーキを踏む。

自動車を知っている人なら、誰でも知っていることだ。

しかし世の中には不思議なことがある。同時にアクセルでありブレーキでもあるものがあるのである。不可能なのだがそうしているのである。

なにか。

貨幣である。

貨幣は一般の商品より優れたあるものと考えられている。だがら将来のために値打ちを持ち越すために貯蔵されもする。ため込まれればそのぶんだけ、交換を抑制することになる。

しかし貨幣の職分はなにより交換手段である。それは交換を助長するものだ。それによって必要なものが必要とするところへ配分されるし、生産され供給されたものははけ口を見つけることができる。

つまり前者はブレーキ役、後者はアクセル役。正反対の役目を同じ一つのものに負わせているのがいまのお金の仕組みだ。

うまくいくはずがない。

供給したものが売れるように、供給に適合したお金の量を国がコントロールする必要性はずいぶん強調されてきたし、紙幣を使うようなお金の仕組みになって、そうしたコントロールはできるようになったが、そのお金そのものが、モノの流通を促進したり阻害したりする矛盾した職分を合わせ持たされているんじゃあ、困ったもんだ。

モノの供給量に見合ったお金を流通させようとしても、ため込まれたんじゃあアクセルの役目を果たせないしね。

もともと、お金は貯蔵するためにつくられたんじゃあないんだけど。

交換手段の機能に絞った地域通貨が関心を持たれるゆえんかな。

値打ちと値段

忙しさのなかケーザイのべんきょーもままならぬ。しかし年も変わったことだし、再開するか。

ケーザイも勉強しはじめると、価値論というのに遭遇する。ずいぶんややこしい議論もある。時間のある人むけだろう。

しかしそういうとき、カンタンに考えることにしている。

カチとは値打ちのことと。つまり人がなにかあるものの値打ちに関心をもつのは、値打ちでそれを評価していることだろう。りんご3固はこんだけーの値打ちと。いわば評価・評定を行っている。

ところが、よく混同されるのが値段。いいかえれば価格。昔は直段と書いた。まっすぐな段々のように刻みがあるなかのどこかの段を示すということかもしれない。要するに「測っている」わけだ。

だから、りんご1個を測って100円なら、りんごの価格は100円。3個あれば、価格(値段)に個数を掛ければ、いま目の前にあるリンゴ3個の値打ち(カチ)がわかる。300円のカチがあるのか、と。

ばかばかしくもカンタンな区別である。

ということは、カチはなんぞやと考えるのでなく価格の性質を理解すれば、値打ちも分かろうということになる。

ちょこっとケーザイ派としてはシンプルに考えるようにしている。

値打ちと値段

忙しさのなかケーザイのべんきょーもままならぬ。しかし年も変わったことだし、再開するか。

ケーザイも勉強しはじめると、価値論というのに遭遇する。ずいぶんややこしい議論もある。時間のある人むけだろう。

しかしそういうとき、カンタンに考えることにしている。

カチとは値打ちのことと。つまり人がなにかあるものの値打ちに関心をもつのは、値打ちでそれを評価していることだろう。りんご3固はこんだけーの値打ちと。いわば評価・評定を行っている。

ところが、よく混同されるのが値段。いいかえれば価格。昔は直段と書いた。まっすぐな段々のように刻みがあるなかのどこかの段を示すということかもしれない。要するに「測っている」わけだ。

だから、りんご1個を測って100円なら、りんごの価格は100円。3個あれば、価格(値段)に個数を掛ければ、いま目の前にあるリンゴ3個の値打ち(カチ)がわかる。300円のカチがあるのか、と。

ばかばかしくもカンタンな区別である。

ということは、カチはなんぞやと考えるのでなく価格の性質を理解すれば、値打ちも分かろうということになる。

ちょこっとケーザイ派としてはシンプルに考えるようにしている。

日めくり2010-01-05

・・・小人所好者利祿也。所貪者貨財也。当其同利之時。暫相党引。以為朋者偽也。及其見利則争先。或利盡則交疎。甚者反相賊害。・・・

・・・小人の好む所の者は利祿なり。貪る所の者は貨財なり。其の利を同じうするの時に当りて、暫く相(あい)党引(とういん:徒党を結成し援引すること)して、以て朋を為す者は偽なり。其の利を見るに及びては則ち先を争ひ、或は利尽くれば則ち交(まじはり)疎(そ)に、甚だしきは反(かへ)つて相賊害し、・・・

(歐陽公、「朋党論」)

マァ、どこかの国の政党を見るようだ(^_^)

Arabia takes the New Silk Road to China, spurning the West - Telegraph

Arabia takes the New Silk Road to China, spurning the West - Telegraph

「OECDクラブの石油需要は既にピークに達している。中国は2004年から2007年の期間、世界の原油需要の増加の40%の原因となった。世界の石油価格への「中国効果」を測定するのは不可能だが、2010年以降IEAが供給不足を恐れるのが正しいなら、これは莫大なアラブへの風棚ぼた利益に通じるだろう。IEAは、グローバルな油の産出高に占める中東のシェアが2030年までに30%から38%近くに上昇すると予想している。巨額の富が既に西洋から中国をへて中東に回っている。アラブのウェルス・ファンドは1兆4000億ドルを蓄積した。10年間後に彼らは、さらに多く誇るかもしれない。そしてその多くが中国に投資されるというのは公正な考えというものだ。」

Where The Jobs Will Be This Decade : NPR

Where The Jobs Will Be This Decade : NPR

米国、雇用の回復、容易じゃないな。

「カッツは、私たちが2年前の雇用レベルを得るには5年かそれ以上かかると。それでも、彼は、新たな10年間で米国経済が1500万の新しい雇用を創り出し、失業率は約5パーセントまで下がると予想する。」

2010年1月4日月曜日

世未有事非而心是者

世未有事非而心是者。・・・見其事則其心固不問而可知也。事非心是。理所無有。・・」

「世未だ事非にして心是なる者は有らず。・・・其事を見れば則ち其心固より問はずして知るべきなり。事非に心是なるは、理の有る無き所たり。・・」

(呂東萊、『東萊博議』)

A testing year | The Economist

A testing year | The Economist

「米英はともに膨大な財政の赤字やかなりな規模の貿易赤字があり、これらを減少させるための一貫したプランを欠いている。彼らは自由に通貨価値を減価させ、その債務を非常に低い利回りで済ましている。

投資家はなぜこれを我慢するのか。とにかく、彼らは歴史上のどんな時より自由に貨幣を動かすことができるのだ。一つの理由は、経済的なありがたみの手本が世界にわずかしかないからだ。しかし主な理由は勿論、債券投資家が純粋なリターン以外の理由によって動機づけられているからである。特に、アジアの中央銀行は、固定相場を維持するためにドル公債を買っている。そして、彼らの輸出競争力を維持するために固定相場を維持したがっている。」

日めくり2010-01-04

「現在のところ不況は、心理的な諸理由から多分に誇張されている。それゆえ、穏やかではあるが上向きの反応がいずれ必ず生じることになろう。しかし、私の判断では、貸し手の意図と生産的な借り手の意図とが再び合致させられるまで、ーー一つには、貸し手がもっと緩い条件で、しかももっと広範な地域にわたって貸付けを自ら進んで行うようになり、一つには、借り手が十分な活気を回復し、そうして以前にまして自分から進んで借り入れをするようになるまでーーは、真の回復はありえない。

両者の隔たりがこんなにも大きく、しかも架橋することがかくも困難であったことは、現代史上かつてほとんどなかった。」(ケインズ、「1930年の大不況」)

2010年1月3日日曜日

日めくり2010-01-03

「アレ(注:Maurice Allaisを指す)は不労所得と労働所得の間の古臭くみえる区別を再度取り上げる・・・前者の概念は純粋に物質的な財に結びついた賃料であり、この財のもたらす収入はそれを保有する者の活動からは独立した、それをただ所有するという事情に由来する。このことはまた地方政府や国家が施した改良事業によって土地からの所得が増大するような場合にもみられる。また物価の不安定性を通して債務と債権の実質価値が変動することから生まれる『偽りの権利』も原因を欠いた富裕化の要因と捉えられる。『私的所有に基づく市場経済に対立する力を生み出したのは不労所得である』とアレは指摘している。」(Thierry de Montbrial, "Maurice Allais, Savant méconnu," Marchés, Capital et Incertitude, Economica, 1986, pp42-44.)

コレ目に付いた2010-01-2

「現在の事態には、無知で軽薄な政治家たちが経済分野に破滅的な結果をもたらすかもしれない機会が、十分に存在しているのである。」(ケインズ、「貨幣政策の諸目標」、1923)

2010年1月2日土曜日

2010年、Q&A

WSJで、ゴールドマン・サックスのエコノミストJan HatziusによるカンタンなQ&Aをみる。

2010年、緩慢な経済成長を予測、失業増大抑えることができないくらい遅い、連銀は年間を通し金利目標をゼロ近傍に維持と。

10個のQ&A。まあこんなやりとりか。

1 住宅価格は底を打ったか
まだたぶんそうではない、かなり不確実。
2 銀行はいっそう融資するようになるか
おそらくイエス
3 中小企業の活動は回復するか
そうあるべきだが、いままでのところそうは見えない
4 雇用は回復するか
はい、しかし予想する雇用創造率は第二四半期まで月あたり10万人程度にすぎず、意義ある仕方で失業率を押し下げるには十分ではない
5 貯蓄率はさらに上昇しますか
イエス、そう思う
6 インフレは一段と低下しますか
非常にありそうです
7 ドルはインフレリスクを引き起こしますか
非常に限られた場合だけ
8 議会はさらなる財政刺激を通過させますか
イエス
9 連銀はどのように「出口の道筋をつける」でしょうか
2010年には出口の主なかたちは資産購入を終了させることでありそうです。私たちはファンドレートの引き上げも連銀のバランスシート上の資産の売却も予想しません
10 連銀の資産購入の終了は金融条件を厳しいものにしませんか
おそらく、その程度は非常に不確実ですが
停滞した一年のイメージかな?

コレ目に付いた2010-01-1

「彼らは科学者や芸術家になるという幸運をつかむのでないかぎり、それに代わる大きな動機、完全な代用品、つまり実際にはまったくこのような幸運を何一つ欲しない人々のための鎮痛剤--貨幣--にたよろうとするのである。」(ケインズ、「クリソルド」)

2010年1月1日金曜日

通貨の下落

大晦日は、大晦日話し込むうち夜がふける、という具合で家人と一年を振り返っているうちに新年となった。目覚めてみれば元旦はもう昼すぎ。

昨年から今年の予測に目を通すが、楽観あり悲観あり、所詮予測ではあるがこんな時代、なるたけ聞く耳は大きくと。なかには狼少年的議論もあるが、それはそれで勉強になる。

そうそうに、昨日付けの、globalresearch.caへのボブ・チャップマンの「あらゆる通貨が金に対して下落を続ける」という投稿を読む。大方が懸念していることの一つではあるが、どうなるか。

米英は再び信用危機に直面している。金利が上昇し連銀が量的緩和の放棄を無力にも試みようとし、各種施策から資金を引き揚げ始めるからだ。格付け機関が我々に告げているのは、連銀がそうしないなら、米英の信用格付けが引き下げられるだろうということである。連銀と財務省がシステムに投じた資金はおよそ12.7兆ドルになる。米英だけがこうした状況に巻き込まれた国ではないことも付け加えることができる。米国の10年物財務省証券の利回りは3.20%から3.80%に動いてきた。このことは連銀と財務省がしてきたことをし続けた場合、そうしていくにはいっそう多くの金利を支払わねばならないということを告げるマーケットのやり方というものだ。来たる年(注:今年のこと)は10年物は容易に5%まで動きうる。30年の抵当固定金利は6%を超える。最終的には居住用住宅市場の棺に最後の釘を打ち込む。同時に昨年5月以来のインフレは立ち上がりつつあり、いま公式には2.4%、非公式には8.25%だ。連銀とその他主要諸国はドルを上げようと試みている。最近USDXでは74から78に上昇した。こうした諸国に対して手を組んだのは商業的な通貨マーケット・メーカーである。かれらはその偽りのラリーに対する回答としてドルを空売りしている。プロが勝つだろうし、政府は負けるだろう。日に2.5兆ドルをドルで取引する市場は4.3兆ドルある。スーパーマンでさえこうした巨額のマネーをコントロールできない。財務省の放蕩ゆえに、連銀はすでに財務省証券を6000億ドル以上買い上げているとみられる。彼らが認めるのは3000億ドルであるが、彼らは3000ドルについては語るのを拒否している。連銀に対する監査がなぜ必要かということだ。

連銀やBOE他はデフレ圧力が広まるのを認めることなしにシステムへの資金緩和を止めることはできないであろう。その結果は来る1〜1年半のうちでの、ドルに関する、価値の下落であり、公式の平価切り下げ、デフォルトであろう。他に出口はない。他の国がやむを得ず同様のことをするので、富の安全な避難場所をただ金や銀に任せる。匹敵するものは他にない。世界のあらゆる通貨が金に対して下落するであろう。さし当たり、2010年に実質14%以上のハイパーインフレが始まらない場合、軽くなる賃銀、資金引き出しの不能がインフレへと導くであろう。其の後インフレがどこに向かうかは誰もわからない。

現政権はなにごとにつけ間違った方向に向かっている。とりわけスペンディングに関しては。その行動は短期手形を保有する誘因の利回りをゼロから0.65%にした。連銀がこうした債務を日々に発行し回転させねばならないからだ。偽りの一時的に強いドルは財務省証券の引き上げや返済猶予を提供するが、その債務の唯一の解決は、すでに予測されている高金利である。

全文は上記リンク先で。

ケインズのいう「野蛮な遺物」にしか逃避先がないとすれば、まあ人類には少しの進歩もないということかな(^_^)

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

昨年も一昨年に続き、よくぞ歴史のこうした時に生き合わせたと思わせるほどの一年でした。

今年はどのような展開になるのでしょう。

明るい予測をする方々もみかけますが、まだ、ケインズの「わが孫たちの経済的可能性」での言葉が頭を離れません。

「世界中を覆っている不況、世界中に充足されない欲望が溢れているのに失業が存在しているという最悪の異常事態、われわれが犯した惨めな誤りなどが、表面に現われない所で進行している事態に対して、すなわち事態の趨勢の正しい解釈に対して、われわれを盲目にしている。」(ケインズ、「わが孫たちの経済的可能性」)


本年もよろしくお願いいたします。

平成22年 元旦