2010年1月15日金曜日

日めくり2010-01-15

ポール・デヴィドソンとヘンリー・リューが連名で08年11月15日、金融市場と世界経済に関するサミットに集まる全政治家に宛てた公開書簡。

07年の冬から08年の冬は経済上の不満の冬であり、束縛のない金融市場がリスクを拡散し、経済効率向上や成長、繁栄を促進するとの信念の終わりの始まりであると確認することになるでしょう。30年以上もの間、金融市場と国際決済システムの相互関連に関するジョン・メイナード・ケインズの分析の考え方を埋葬して、主流の経済学者たちは市場の効率性の神話を説教し、政治家は受け入れてきました。

歴史の教訓から学ばない人たちは、必ず誤りを繰り返すでしょう。経済学者たちは「狂騒の1920年代」の繁栄に結びついた米国の、束縛のない金融市場の崩壊に続いて発生した世界大の大恐慌という出来事を忘れてしまいました。いま歴史は、金融市場と銀行業の規制緩和によって繰り返しています。それは近年の繁栄と08年に頂点に達した大恐慌以来最大の金融市場の危機と同時に発生しているのです。

07年に始まった米国のサブプラ問題は経済状況を映し出すレーダーの小さなシグナルから大きくなり、金融市場の崩壊を引き起こし、世界中で金融機関の存続を危うくし、また、既存の国際決済システムを経由して急速に伝染しています。もし私たちが世界大の大恐慌を防止しなければならないとすれば、どのように国際決済システムが働くべきかに関するケインズのビジョンを回復すべきときなのです。それは国際収支の問題を懸念させることなく、また他国で起こった金融上の問題を国内の銀行業や金融システムに伝染させることなく、各国に完全雇用政策を促進させることを可能にするもです。

もし世界の指導者たちが第二次大戦後最初の25年の黄金時代に貢献したケインズの分析システムを考慮するならば、もう一つの大恐慌を回避することができます。ブレトンウッズで提案されたケインズプランの21世紀の更新バージョンに基づく新たな金融アーキテクチャが合意されるよう勧告します。

この新たなアーキテクチャは

1)通貨ヘゲモニーなして存在する新たな世界大の通貨システム
2)内国的な発展を遅らせるよりむしろサポートする国際貿易関係
3)各国に完全雇用と労働に対する賃金の上昇を督励するグローバルな経済環境

を作り出すことでしょう。

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