2010年1月13日水曜日

中国のジレンマ

Dani Rodrikの「中国は世界を制するだろうか?」に目が止まる。

大方が感じている基本的懸念である。中国は毎年、末広がりの(八)、8%の経済成長を強いられている。それを達成しえなければ共産党独裁体制の危機と混乱がもたらされるかもしれない。しかし他方で、この成長率を維持するためには、通貨安による輸出促進が不可欠、しかしそれは過剰な外貨蓄積、国際的不均衡をもたらし、その他諸国、とりわけ米欧との摩擦・対立を生む。

どのみち、持続不可能な道を歩んでいるように見える。

ロドリクの指摘はこれ。

「・・・中国の安定性は人口の相当な多数に安定した経済的利益を届ける政府の能力に掛かっている。中国は、とにかく毎年成長が8%未満であれば社会不安が解き放たれるから危険であると信じられている世界で唯一の国である。その他の世界の諸国はそのレートでの成長は夢見るだけである。これが雄弁に語っているのは中国のシステムの脆弱性である。

政治体制の権威主義的な本質がこの脆弱性のコアにある。確立したチャンネルの外部で抗議や反対に政府が直面したとき、できることは鎮圧することだけである。

問題は、中国が近年経験してきたこうした種類の成長がいよいよ困難になってきているということである。中国の成長は、現在、過小評価された通貨と巨大な貿易黒字に頼っている。これは維持不可能である。そして、遅かれ早かれ、それは、米国(そして欧州)との大きな対立を促進させるであろう。このジレンマから簡単に抜け出す道はまったくない。中国はおそらくより低い成長を受け入れねばならないだろう。

中国がこれらのハードルを乗り越えて、詰まるところ、世界の支配的な経済大国になるとするなら、グローバル化はまことに中国の特質を呈することになろう。民主主義と人権はグローバルな標準としておそらくその光をを失うだろう。悪いニュースである。」

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