2010年6月10日木曜日

個人投資家

「近年の長きにわたる強気相場の間、一般公衆の多くが愚かにも欺かれて個人として投機市場に参加した。「予測」という迷妄なる評価に支配された彼らは投資顧問の恩恵を受けたり健全な方針に基づく投資信託に参加することなくただひとりでゲームを演じた。しかし個人として、一般公衆は通常、市況について特別な知識を持っているわけではないし、市場に彼等が参加することは、専門家の指導による場合は別として、ほとんどの場合、価格における不均衡を悪化させたり、緩和させたりする傾向がある。
 このような場合、投機はギャンブル以上のものではなくなる。事実それはギャンブル以上に悪い。なぜなら被害は他者に伝染する点で、いっそう甚大だからだ。このような投機の被害はよく起こるのだが、一般公衆が大量に、すなわち全員が同じ方向に投機を行うときとりわけ重いものとなる。」

Arving Fisher, The stock market crash --and after, 1930.(アーヴィング・フィッシャー、『株式市場の崩壊とその後』)

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