2011年12月30日金曜日

今年も押し詰まる

来年はどうなるか、ひとつの見方として、ルモンドでジョルジュ・ウジューのブログ、「2011年のひどい金融の誤りは2012年も続くだろう」を読みながら、忙しかった師走の末にくたびれたアタマでボンヤリ考える。なんだか疲れた一年だったような気がする。

「私たちがこの年、非常に多くの出来事を経験してきたが、2011年に犯された厳しい誤りが私たちの将来に持つであろう衝撃、・・・振り返えざるをえない。金融の次元では、特別強力な仕方でそれは、世界の金融状況を悪化させているが故に、私たちに挑戦している。私たちがまさに経験してきた危機は欧州における景気後退によって複雑化され、世界じゅうで、先進国であれ新興国であれ、経済を後退させるであろう。」

と始まる。どうやら来年も悲観的なようだ。今年あった出来事を考えると楽観的にはなりにくい。

「2011年は次のパラドックスに私たちを連れ返した。
すなわち、政策には、たとえそれが経済問題を解決する能力が制限されている場合でさえ、かなりな障害となる能力があると。」

たしかに無力な政治が経済困難に取り組むほど問題が難しくなってくる実際をユーロ危機で目にしてきたな。パラドックスというに値する。

「ユーロ圏の、また一般に欧州諸国の行動の不在がこうした破壊的能力を示した。
一年前、5年物のギリシア国債は5%の収益を与え、それがいま、手に入れることができるなら、20から30%の間にあることがわかる。それは現在、さまざまな程度で、ユーロ圏全体で、投資家の不信の波が上昇し始め浸水している。信頼を再建するためには、責任がとられる場合、時間がかかる以上に、無限に高価な代償があるだろう。金融上の誤りは現金と躓きを支払わされる。この2日間、イタリアによる90億ユーロの国債発行は、2011年初めには4%であったのに、0.57%の低下をみながら7%のオーダーの利回りを確認する。本当の津波が到来したのはこの国なのである。」

たしかに政治の不作為が欧州の困難を悪化させてきたようにみえる。それは高い利回りで借り換えをしなければならない意味で金銭を失うと同時に、金融をつける投資家の信頼回復のために大きな代償も支払わされる。年末イタリアの国債オークションで知らされたところ。投資家は神経質でせっかち。しかし政治はその反対であることで、事態の悪化が進んだといえるか。

「必要な手段をとりえないのは米国経済も同様である。
米国財政を再度均衡化し公債を削減するための増税を含むあらゆる解決策が米国議会の組織的妨害にあっているためである。借入れ利率が上昇している欧州との相違は米国財務相は記録的な利率で借入れ続けていることである。10年物の債務は3.50%であったものが、国際的な投資家の信認の向上で一年で2%以下である。11月の大統領選挙のデッドラインまで状況を進展させるものはなにもないであろう。

米欧とも債務問題はあるが、カネは米国に逃げていっている。

「資本市場は、ますます相互に接続しあっている。
それはこの動きによって影響を受けやすい国々に即座に反応する大国や地域に影響する。伝染のこうした影響は、ほとんど差し迫ったものになった。ウォール街は、リアルタイムで欧州の状況の変化に反応する。こうした現実を理解することなく問題を解決しようとすることは金融の問題を個々に区別された方法で管理するほうに向かわせる。さほど重要ではないギリシャの問題が世界システムの問題を引きずり出した。」

金融の問題はもはや各国の個別対応では対処しきれない段階にきている。その伝染力が今年は目を引いたなあ。

「公的債務は、債務とその金利の故に自動的に肥大化する。
フランスが発表する800億の歳出の赤字において、約500億近くが5年で55%増える債務の重荷で手当てされる。・・・ここではまた、この経路への不注意が将来への重荷にもなりうるのである。」

債務は金利で膨らんでいく。ファイナンスがつくかどうかとあわせ、それが将来の重荷になることも重要なことだな。

「経済に対する金融の影響は民主主義を脅かす。
それは・・・政府による急速な資本注入を引き起こすことができなかった欧州の金融機関の恐喝である、ほとんど金融機関には、優先的に公共財産を考慮する正直さがない。それらは、経済の均衡に脅威を与え続ける。それは・・・理解しがたい欧州の銀行に3年間1%で5000億ユーロ近くを融資することである。成功した金融業者は、社会の利益に先立ち彼らの利益を通させる。ECBを通して組織されたその回転木馬が明らかになった。銀行のECBに対する預金は、彼らの預金と同じレベルで引き渡された。4980億ユーロのうち110億ユーロがイタリアの銀行によって使われた。」

国家債務の危機で明らかになったのは、公共性の考慮が金融の世界にはないこと。利欲で動く世界、当然といえば当然だが、社会的にみればそれでよいわけでもないだろう。しかし救済されるときは、公益を理由に、銀行は潰せないとされるのだ。

「消費者は経済の必須の要素である。
多かれ少なかれ高利貸の金利で圧力をかけたり、個人や中小企業への融資を削減することは、こうした手段を使う者たちを再浮上させるため・・・。さらに、あらゆる層の人々や大企業に必要な緊縮の努力を広げることを拒否する傾向は深刻な社会的動揺を引き起こした。・・・付加価値税の引き上げは購買力を損ない、そのことで経済成長を損なう。」

国家債務の危機で緊縮策が採られ国民にツケが回る。その影響は各層に均等ではない。増税も企てられる。しかしそれが経済を損なうことも明らか。

「米国との関連で欧州の状況を考慮すると、2011年、米国の5%の株式の上昇に欧州の20%の低下が対応し、25%のギャップが注意をひく。そのギャップは2つの大陸の銀行間では40%である。そして、これは欧州の銀行の資金を引き渡す・・・。 特に大部分の欧州の銀行の格付け低下の後では、そうした状況は2012年も続く。」

欧州の苦難は続くということかな・・・

「もし政策決定者が・・・2011年から教訓を得ていないのなら、2012年は大不況かもしれない。私たちは社会と民主主義の危機に瀕している。それは生存の問題となった。」

危機はもはや経済の危機を突き抜けているか。それがまた経済を台無しにする。生存の問題とは重い指摘だなあ。

Les erreurs financières magistrales de 2011 vont nous poursuivre en 2012. | Démystifier la finance

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