2011年12月11日日曜日

デフレによる解決

「欧州は欧州である。米国や日本、BRICではない。それはイデオロギーのコラージュ。漕手それぞれが異なる方向にパドルしようとするカヌーを思う。歴史が示しているのはそれが間違った解決をなしうること、しかし漕手は協力して漕いでいる必要がある。ユーロ圏は見たところ、26か国が自由貿易圏と共通通貨を維持するために、さらに若干の主権を放棄することにいまちょうど合意した独立した27か国の国家連合である。しかし、ユーロ圏が金融政策を使うケインジアンスタイルの介入なしに調節していた兆候がある。担保がある通貨のかつての世界において、貧弱な業績の諸国にとって経済を修正するメカニズムは競争力を回復するための財とサービスのデフレであった。反対に比較的に上手にしている国では財とサービスはインフレートした。」

たしかに為替による調整が効かないユーロ圏諸国は、賃金や財の価格を切り下げ、国内的に平価切り下げと同様の効果をあげなければ競争に勝てない。実際、ユーロ圏の勝者、ドイツの賃金の上昇率は他の圏内諸国より低いものであった。ユーロ圏諸国の経常収支の不均衡の根底には単位労働コストの不均衡があったといえる。ドイツが最も低くギリシャやアイルランドで高かったといわれている。したがって経済の悪いユーロ圏の周辺諸国が競争力を取り戻そうとするならば、長期にわたって財やサービスの価格のディスインフレが必要となる。これは当該の国の国民には厳しいことだろう。最新のデータではドイツの時間当たり賃金の伸びはスロバキアは別にしてユーロ圏平均の3.6%より高く4.8%を示し、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルはマイナスである。不均衡是正につながるとしても長い時間を要することだろう。その長期にわたって切り下げにくい名目賃金率を下げていかねばならないとするなら、ユーロ圏に生きる人々には辛い日々が続くことを意味しよう。しかしこれはデフレによる解決というイデオロギーが支配する別の惑星に、世界のその他の国々には見えるかもしれない。
この世界が下記サイトの筆者がいうようにオールドファッションかどうか、それはわからない。ただ彼らは彼らの選択をしているだけか。

Fixing The Eurozone - Old Fashioned Inflation And Deflation - Seeking Alpha

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