2011年12月10日土曜日

EUサミット、アナリストの批評

EUサミットに関するエコノミストの「絶賛の批評はない」という記事は考えさせられる。アナリストたちの主張を読めばわかるが、そのクールな観察者の見方が妥当か、大陸の政治家たちの信念が途を拓くか、事態の推移はまだまだ注視すべきことだけはたしかかなと思うが、とにかく記事の書き手は英国人だなと思う。冷静なアナリストの批評を列挙している。

「EUサミットのすべての詳細はまだ明らかにされていない。私たちが確実に知っていることは英国が交渉の一部にはならないということ。・・・とにかくもEUは進みゆく。しかし、より重要な要素は有望なパッケージが市場の恐れに対処するのに十分だろうかどうか、経済を景気後退へ突入させず、地域の長期見通しを安定化させるかどうかである。当初の批評はよいものではない。」

そうして、

まず、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのハーバインダー・シーアンの批評。
「サミットは財政問題で主権を取り除くために前進があったにしても債務危機に解決をもたらしてはいない。ここで問題は、財政が問題でないということである。マクロのインバランスははるかに広大で、また緊縮政策は、・・・多くの国の成長を損なうであろう。」

次に、類似の指摘をソシエテジェネラルのジェームズ・ニクソンから。
「サミットの結論に明らかな批判があるとしたら、それは、欧州の指導者たちの行動がただにユーロ圏の問題が債務超過と赤字から生じているとの限界のある潜在的に誤った信念に導かれ続けていることである。実際、少なくとも成長が不十分で諸国がこうした債務に役立つ充分な名目所得を生み出すことができないことも同じくらい重要である。」

また、ロイヤル・バンク・オブ・カナダのアダム・コールの言。
「・・・サミットの結果は昨日のECBの記者会見と合わせ、S&Pが今後数日のうちに、ユーロ圏諸国のほとんどの格下げを実行しないことよりも、それをよりありそうなものとする。」

そして、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのサイモン・デリックの見解。
「昨夜の決定がユーロ圏が”安定的結束”の状態にあることを確認したとすれば、私たちはいま、ギリシャが・・・大きな経済的苦痛を経験する準備ができているかどうか尋ねなければならない。そうでなければ、今後、アテネは離脱を決定するに違いない。これが、私たちにとって、昨夜の出来事から取り出される実際の結論である。」

そうして、
「それで要約すると、アナリストが正しければ、指導者たちは間違った方法で問題に取り組んでおり、ECBから十分な支援も得ず、格付機関からの格下げを防止せず、ギリシアが離脱するのを止めないであろう。おやまあ。」と。

The euro zone crisis: No rave reviews | The Economist

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