2012年1月6日金曜日

QEに関する疑問

米国や欧州などの中銀によるQE合戦はまだ終わりそうにはみえないが、中銀のそうしたポジションが解消される仕方についての疑問、その効果への疑念を、ジ・エコノミストの「歪みを前に」で読む。その点どうなるのだろうかと人が感じてきた問題であろうかと思う。一つの議論としてメモしておくか。

「例えば、私は中央銀行がQEの下で獲得し保有している債券を売るときになにが起こるのだろうかと思っている。中央銀行は単に債券に満期を迎えさせるだけだと答えた。しかしこれは答えではない。任意の年に、既存の債券ストックのいくらかの割合は満期を迎えるし、借り換えされねばならない。民間部門は新規供給を吸収し、既存のストックにリファイナンスしなければならないだろう。中央銀行がそれをロールオーバーしない範囲で、民間部門はその債券保有を増さなければならない。あたかも中央銀行が当の量の債券を販売したかのように、その現金の効果は正確に同じである。・・・ジョセフ・スティグリッツがこの点に注目したことが分かり、うれしく感じた。
彼はこう書いた。
”政府の債券購入が株式や有価証券の価格上昇につながる場合、その後の販売は低価格につながるはずである。このことを市場が先取りするなら、先物価格で、価格が下がることが分かっていることが現在の価格の上昇を制限する。”
彼は付け加えて二つの著しい副作用があるとする。
”まず、中央銀行による大規模な潜在的損失があるであろう。中央銀行が時価評価会計を使用しないという事実はこれらの損失を少しも現実的なものでなくはしない。次に、これらの損失・・・を隠す試みは金融政策の遂行を妨げるかもしれない。”
スティグリッツ氏は、QEにはさらに疑わしい効果があったかもしれないことを指摘する。マネーは新興市場のような刺激的に見える場所に流れ込んだかもしれない。もう一つ、QEは切下げ競争・・・の手段として使用されたように見える。また、QEは民間のモーゲージ市場を破壊したように見えるし、現在、抵当貸付がファニーメイとフレディイ・マックによって大部分が政治の問題であることを確実にした。」

Central banks: Distortions ahead | The Economist

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